@misc{oai:repo.qst.go.jp:00063105, author = {内堀, 幸夫 and 安田, 仲宏 and 北村, 尚 and 小平, 聡 and その他 and 内堀 幸夫 and 安田 仲宏 and 北村 尚 and 小平 聡}, month = {Jun}, note = {国際宇宙ステーション(ISS)等において、各国宇宙機関は独自に開発した放射線線量計を開発し、利用している。しかしながら、それらは特に高LET成分に対して十分に校正が行われているとは言えず、また、線量計による計測結果の間に相違があることが指摘されていた。そこで、ISSにおける宇宙放射線モニタリングに関する国際ワークショップ(WRMISS)において、相互比較校正実験に必要性が議論され、加速器のビームを利用した実験の実施が提言された。それを、初めて組織的に実現したのが、放医研のHIMAC重粒子加速器を利用した国際比較実験、ICCHIBAN (Inter- Comparison for Cosmic-ray with Heavy Ion Beams At NIRS) プロジェクトである。 ICCHIBANプロジェクトでは、12カ国21機関の研究者が参加し、それぞれの放射線線量計・検出器を集め、HIMACによる重粒子ビームを同じ条件で照射し、その応答を比較している。TLD、OSL、CR-39等の受動型線量計、あるいは、シリコン半導体検出器、組織比例計数管等の能動型検出器を集め、2002年から実験を行ってきた。HIMACにおいて、8回の実験を実施し、さらに、放医研が主導して、米国ロマリン大学、米国ブルックヘブン国立研究所、欧州原子核研究機構の加速器施設において、陽子線、重粒子線、中性子線による国際比較実験も実施した。これらの実験により、線量計相互の計測結果の比較が行われ、各線量計、検出器の理解が進み、解析方法を含めた線量導出方法の比較が詳細に行われた。また、これまで十分に行われてこなかった、高LET領域における校正が行われ、各線量計の信頼性の向上に役立った。これらの結果により、HIMACは、世界各国の宇宙機関により、標準線源としてみなされるようになりつつある。 さらに、ロシア科学アカデミー生物医学問題研究所の協力により、ISSロシアサービスモジュールにおいて、受動型線量計に対する宇宙環境における国際比較実験を3回実施してきた。使用された線量計は、それぞれの宇宙機関によって、解析が行われ、一部比較が行われているところである。その結果、地上の加速器による比較実験からは説明できない大きな食い違いが判明し、さらに、加速器実験の必要性が、国際ワークショップにおいて議論され、新たな実験がHIMAC等を利用して開始されている。今後の実験の計画も含めて、報告を行う。, 日本保健物理学会第43回研究発表会}, title = {宇宙放射線線量計国際比較実験ICCHIBANプロジェクトの現状}, year = {2009} }