@misc{oai:repo.qst.go.jp:00063004, author = {水野, 和恵 and 遊佐, 訓孝 and 小西, 輝昭 and 及川, 将一 and 石川, 剛弘 and 磯, 浩之 and 樋口, 有一 and 今関, 等 and 上坂, 充 and 小西 輝昭 and 及川 将一 and 石川 剛弘 and 磯 浩之 and 樋口 有一 and 今関 等}, month = {Mar}, note = {1. 背景および目的  深部癌に対する新しい化学放射線治療として、放射線感受性をもつ薬剤を腫瘍部に送達させ、体外から患部へピンポイントでX線を照射するX線Drug Delivery System (DDS) が提案されている。放射線感受性を持つ薬剤としては、重金属である金や白金を含有する薬剤が候補として挙がっている。中でもシスプラチンはDNAに結合しその機能を妨げることで抗癌作用を示す白金製剤であり、X線DDSへの応用が期待される。近年開発されたシスプラチンミセル(ナノキャリア株式会社製)は、シスプラチンを高分子ポリマーで内包したDDS薬剤であり、シスプラチン単体よりも血中滞留性が高く、腫瘍に集積しやすいという特徴がある1)。腫瘍部においてシスプラチンは高分子ポリマーから徐々に放出され、腫瘍細胞に取り込まれると考えられている。治療効果の最大化を定量的に議論するためには、実際にどの程度の薬剤が時間とともに細胞内部に取り込まれるのかを評価する必要があり、これまでにParticle Induced X-ray Emission (PIXE)分析法を用いて、細胞内白金含有量測定を行ってきた2)。しかし多数の細胞を測定する方法では、細胞内の薬剤動態を知ることはできない。そこで本研究では、マイクロビームスキャニングPIXE (micro-PIXE)を用い、個々の細胞内における白金の分布画像を得た。 2. 方法  Chinese Hamster Ovary (CHO) 細胞をポリプロピレン膜上で培養し、培地にシスプラチンミセルを加え一定時間処理した後、凍結乾燥した。測定は放射線医学総合研究所のmicro-PIXE分析装置を用いて行い、白金の特性X線 (Lα, 9.4 keV) から、細胞内に取り込まれているシスプラチンの分布を見積もった。 3. 結果および考察  シスプラチンミセルがエンドサイトーシスによって直接取り込まれた場合は局在が見られるはずだが、白金は一様に分布しており、ミセルから放出されたシスプラチンが拡散によって取り込まれていることが確認された。今後はヒト癌細胞を用いて同様の評価を行っていく。さらに、異なるサイズやリガンドをもつ高分子ミセルについても、取り込みの分布や速度の比較を行う予定である。, 原子力学会 2009年春の年会}, title = {PIXE分析法による重金属含有X線感受型DDS化抗がん剤の細胞内分布解析}, year = {2009} }