@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062978, author = {関根, 絵美子 and 于, 冬 and 岡安, 隆一 and 安西, 和紀 and その他 and 関根 絵美子 and 于 冬 and 岡安 隆一 and 安西 和紀}, month = {Feb}, note = {スルフォラファンはブロッコリースプラウト(ブロッコリーの芽)の中に見つけられた物質であり、腫瘍細胞において細胞周期を停止させることや細胞死を誘導することが知られている。我々は新たな放射線増感剤を開発する目的でスルフォラファンに注目した。 まず我々は、スルフォラファン単独での抗腫瘍効果におけるDNAニ重鎖切断 (double-strand breaks; DSBs)との関連について検討した。方法として、子宮頚部癌細胞(HeLa細胞)を用い、DSBs生成を定電圧電気泳動法(CFGE)やγ-H2AX (DSBs marker) を用いた免疫蛍光法により評価した。また、Rad51 (HRR pathway)、p-DNA-PKcs (NHEJ pathway)を用いた免疫蛍光法によりDSBs修復経路を検出した。これらのアプローチにより、スルフォラファンがDSBsを誘発することを示し、新たな側面からスルフォラファンの坑腫瘍効果を示した。次に我々は、元来は坑癌剤として使用されていたものが放射線増感剤としての作用を持つことが多々あることや、DSBs生成が放射線感受性の増強の1つの要因であることから、スルフォラファンと放射線(X線、重粒子線)との併用効果とその作用機構について検討した。その結果、スルフォラファンをX線と併用することで放射線増感効果を示し、そのメカニズムがDNAニ重鎖切断修復経路の抑制にあるということを明らかにした。また、スルフォラファンを重粒子線と併用した際には放射線増感効果は得られなかったが併用効果は得られた。このことは、副作用や作用機序の異なる放射線と薬剤を併用することでお互いの欠点を補い合える療法であるといえる。本研究では、スルフォラファンの持つ坑腫瘍効果のメカニズム及び、放射線増感による臨床応用への可能性について新たな知見を提供することができた。, 癌治療増感研究シンポジウム}, title = {ヒト癌細胞に対するスルフォラファンの坑腫瘍効果の解析}, year = {2009} }