@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062911, author = {田ノ岡, 宏 and 巽, 紘一 and 辻, 秀雄 and 野田, 攸子 and 勝部, 孝則 and 石井, 洋子 and その他 and 田ノ岡 宏 and 巽 紘一 and 辻 秀雄 and 野田 攸子 and 勝部 孝則 and 石井 洋子}, month = {Nov}, note = {[前回までの結果] p53は生体をがんから防護していること、その突然変異はがんの増加の原因となることをふまえて、ベータ線反復照射によって誘発したマウス皮膚扁平上皮がんより得たexon 6に9 bp欠失を有するp53変異を発現ベクターにクローニングし(pTE50)、これを導入したトランスジェニックマウス(C57BL/6J)にメチルコラントレンを皮下注入すると腫瘍(線維肉腫)の誘発率が野生型マウスに比べ1.7 倍増加することを報告した。さらに、この自家発生腫瘍、移植腫瘍に対して、変異p53のプロモータ領域に設定したsiRNA#220 をアテロコラーゲン法を用いて注入すると、腫瘍増加分に相当する頻度で腫瘍の消失、または増殖抑制がみられた。すなわち原因と結果を両側から抑えた。[今回の結果] siRNA#220感受性であることを確認したマウス腫瘍をさらに移植しライン化した(TT18)。TT18を移植し直径5 mmに増殖した時点で、等量のアテロコラーゲンと混合したsiRNA#220 0.0145 mg (液量0.2 ml)を2日間隔で2回投与すると、腫瘍は10日以内に消失した。このとき腫瘍組織細胞全体にアポトーシスが誘導されていることがTUNEL法で検出された。さらに線維肉腫の特徴である細胞の線維構造が消失し、細胞密度が減少することが観察された。さらにTT18 を同一マウスのそけい部左右両側にそれぞれ移植し、2日おいて腫瘍が触知される前に、片方にアテロコラーゲンと混合したsiRNA#220、他方にNegative Control siRNA を注入すると、NC側には腫瘍が増殖し17日後には直径1.1 cmに達したのに対し、siRNA#220側には20日後にも腫瘍の発生がみられなかった。すなわち、アテロコラーゲン法によるsiRNA 効果は個体の局所において有効性を発揮した。以上から、p53突然変異が原因とみられる腫瘍は、原因となる変異p53を抑制することによって、治療できることがマウスにおいて示された。, 日本放射線影響学会 第51回大会}, title = {放射線誘発突然変異p53導入トランスジェニックマウスに発生させた腫瘍のsiRNAによる治癒}, year = {2008} }