@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062901, author = {柿沼, 志津子 and 山内, 一己 and 甘崎, 佳子 and 西村, まゆみ and 高畠, 貴志 and 今岡, 達彦 and 島田, 義也 and 柿沼 志津子 and 山内 一己 and 甘崎 佳子 and 西村 まゆみ and 高畠 貴志 and 今岡 達彦 and 島田 義也}, month = {Nov}, note = {低線量放射線被ばくに対する細胞応答の一つとして、放射線によるDNA損傷を出来にくくする物質の誘導やDNA損傷の修復系の活性化などが知られている。ヒトは常に複数の発がん要因に曝されており、放射線はこれらと複合的に作用すると考えられる。しかし、低線量放射線が、放射線以外の環境発がん物質の発がんにどのように寄与するかの情報は少ない。本研究では、化学発がん物質であるエチルニトロソウレア(ENU)によって誘発されるマウスT細胞の突然変異やT細胞白血病(TL)の発生率が低線量放射線の前照射によりどのように変動するかについて検討した。 4週齢のB6C3F1もしくはB6C3F1(gpt-delta)マウス(♀)に、X線(0.2 または 1.0Gy)を1週間間隔で計4回照射し、その後、ENU(200ppm)を飲料水として4週間投与し、その後のTL発生率と突然変異頻度を調べた。 単独曝露によるTL発生率は、ENUで20%、X線0.2Gyで0%、1.0Gyでは10%であった。X線0.2Gyを4回前照射した後ENUを投与した群のTL発生率は、ENU単独の場合より減少し(6%)、1.0Gyを4回前照射した群では相乗的に増加した(96%)。gpt遺伝子での変異頻度は、発がんと同様に、1.0Gy4回照射後ENU投与では増加したが、0.2Gy4回照射ENU投与では有意に減少した。特に0.2Gy前照射によって、ENU曝露によるG>Aの変異が減少し、さらに、変異細胞のクローナルな拡大の抑制が認められたことが、発がん率の減少に関与していると考えられた。 以上の結果から、低線量放射線は、化学発がん物質によるTLの発生において、適応応答反応的にクロストークすることが示唆された。 本研究は、日本化学工業協会が推進するLRIにより支援されました。, 日本放射線影響学会第51回大会}, title = {低線量放射線はエチルニトロソウレアによるT細胞白血病発生を抑制する}, year = {2008} }