@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062884, author = {渡辺, 嘉人 and 久保田, 善久 and 渡辺 嘉人 and 久保田 善久}, month = {Nov}, note = {チェルノブイリ事故後の周囲の森林においてマツの木で特異的に強い障害が観察されたように、放射線の環境生態系の影響を考える上で針葉樹のような放射線高感受性植物の放射線障害は重要である。しかし、事故後に針葉樹で観察された立枯れ、成長阻害、生殖阻害、奇形等の放射線障害の発生機構はよくわかっていない。本研究では、針葉樹由来培養細胞においてX線照射により誘導されるアポトーシス類似の細胞死について、哺乳動物のアポトーシスと比較して検討を行った。 日本産針葉樹であるスギの培養細胞においては、0.5 Gy以上のX線照射によりTUNEL法でポジティブな細胞死の増加が観察され、アポトーシスの特徴的変化の一つである核DNAの断片化が生じていることが示された。しかしこのDNA断片のサイズは非常に大きいために通常のアガロースゲル電気泳動では検出されず、パルスフィールド電気泳動によって5Mb以上であることが示された。これは、この細胞死がアポトーシスで多く見られるDNAのヌクレオソーム単位での断片化を欠損し、むしろ非常に大きな染色体断片が形成されることを示唆している。 このような核DNAの大きな断片化を伴うアポトーシス様細胞死は一部の哺乳動物細胞でも観察されており、植物の放射線誘発細胞死の実行過程解明に情報を与えるものである。この放射線誘発細胞死のスギ個体の器官における発生と、それが樹木における放射線障害とどのように関係しているかについても、今回議論する予定である。, 日本放射線影響学会大51回大会}, title = {放射線高感受性植物におけるアポトーシス様細胞死の解析}, year = {2008} }