@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062762, author = {尤, 郁偉 and 稲次, 基希 and 成相, 直 and 前田, 純 and 樋口, 真人 and 須原, 哲也 and 大野, 喜久郎 and 尤 郁偉 and 稲次 基希 and 成相 直 and 前田 純 and 樋口 真人 and 須原 哲也 and 大野 喜久郎}, month = {Oct}, note = {末梢型ベンゾジアゼピン受容体(PBR)は中枢神経系のグリア細胞にも発現していることが知られており、その機能が神経損傷のマーカや治療のターゲットになり得る可能性も示唆されている。また、虚血においてグリア細胞が活性化していることがこれまでに報告されてきているが、脳血流の慢性的な低灌流状態におけるグリア細胞とPBR結合能と病態との相関関係は明らかになっていない。今回、慢性脳低灌流におけるPBRリガンドを用いたグリア細胞のイメージングの有用性について検討した。(方法)両側総頚動脈に直径0.18mmのmicro coilを巻くことで不完全狭窄を与えて慢性的に脳低灌流状態としたモデルマウスを作成し、術後1ヶ月後までの経過をPBRリガンドを用いたイメージングにより検証を行った。また、同一切片でのPBR・グリア細胞・神経損傷について免疫組織学的評価も併せて検討した。(結果) In vitro autoradiographyでは、7日目から海馬、線条体、皮質にPBRリガンドの集積が認められ1ヵ月後も集積は持続していた。特に海馬では7日目から14日目について集積が非常に高かった。またその中には免疫組織学的に、アストロサイトにPBRが発現しているものの、梗塞像は認めず、ミクログリアの集簇やニューロンの変性を伴っていない部位も認められた。(考察)今回のマウス慢性脳低灌流モデルでは、海馬、線条体、皮質に広範囲にPBR結合能の上昇が認められ、その部位は低灌流の侵襲に対する何らかの反応を反映するものの、梗塞には至っていない段階と考えられた。また、PBR結合能の上昇が、ミクログリアに由来するよりもアストロサイトが関与している可能性が示唆され、特に7日目から14日目にその活性が高まると考えられた。(結論)PBR結合の計測は、慢性低灌流状態における脳への侵襲に対するグリア細胞の反応を経時的に反映している可能性があり、慢性低灌流における神経損傷と脳梗塞の前段階としての評価に新しい視点を与えるものと考えられた。, 第67回日本脳神経外科学会総会}, title = {マウス慢性脳低灌流モデルにおけるグリア細胞の分子イメージングの有用性}, year = {2008} }