@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062758, author = {永井, 裕司 and 大林, 茂 and 安東, 潔 and 大西, 新 and 須原, 哲也 and 永井 裕司 and 大林 茂 and 安東 潔 and 大西 新 and 須原 哲也}, month = {Sep}, note = {【緒言】パーキンソン病(PD)は振戦、筋固縮、無動、姿勢保持障害を特徴的症候とするヒトでの代表的な神経変性疾患である。PDのモデル動物として、ドーパミン神経毒であるMPTPを投与したサル類がよく用いられる。特に小型霊長類であるコモンマーモセット(以下マーモセットと記述)は1980年代から実験用動物として用いられ、PDモデルもマカク属サルと同様に作成されている。しかしマーモセットの脳内ドーパミン神経系についてin vivoで評価した研究はなかった。今回我々はマーモセットPDモデルとmicroPET®を用いてドーパミン神経終末の変性脱落程度の定量的評価を行った。 【方法】マーモセット10頭(正常群5頭、MPTP投与PDモデル群5頭)を用いた。PDモデルはMPTPを用量2 mg/kg/dayで2〜3日連日皮下投与することを2〜4回繰り返して作成した(累積投与量12〜20 mg/kg)。PET測定はドーパミントランスポーター用リガンドである[11C]PE2Iを投与し、microPET® Focus 220 (Siemens Medical Solutions USA, Knoxville, TN)で測定した。また行動学的指標として自発運動量を測定し、MPTP投与前に対するPDモデル完成後の低下率を算出した。 【結果】ドーパミントランスポーターリガンドである[11C]PE2Iの結合能(ドーパミン神経終末密度を反映する)が線条体において著明に低下した(図1(* p<0.001 vs.正常群)、図2)。また行動学的にも自発運動量が著しく低下し、振戦も認められた。 【考察】我々は、カニクイザルのMPTP反復投与PDモデルでPETによるドーパミン神経機能評価および行動学的評価を経時的に行った報告で、PETでは[11C]PE2Iの結合能、行動学的指標では自発運動量が最も敏感な指標であることを示した(Nagai et al., Synapse, 2007)。今回PDモデルマーモセットの脳でもmicroPET®により線条体ドーパミン神経の変性脱落がin vivoで定量的に評価でき、PDの治療や予防の研究に高い有用性をもたらすことが示唆された。, 第44回日本獣医画像診断学会}, title = {microPET®によるパーキンソン病モデルコモンマーモセットの生体脳ドーパミン神経終末変性の定量的評価}, year = {2008} }