@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062753, author = {鈴木, 雅雄 and 古澤, 佳也 and 鶴岡, 千鶴 and 劉, 翠華 and 小西, 輝昭 and 舟山, 知夫 and 宇佐美, 徳子 and 深本, 花菜 and 横田, 裕一郎 and 浜田, 信行 and 小林, 泰彦 and 小林, 克己 and 鈴木 雅雄 and 古澤 佳也 and 鶴岡 千鶴 and 劉 翠華 and 小西 輝昭 and 宇佐美 徳子 and 小林 克己}, month = {Sep}, note = {宇宙環境で問題となる放射線生物影響は、核種・エネルギーの異なる様々な粒子線の低フルエンス照射であり、想定される被曝環境ではバイスタンダー効果が重大な鍵を握っているとする根拠を昨年の大会で報告した。本年は電磁波放射線と粒子放射線のマイクロビーム照射装置を利用して、バイスタンダー効果の放射線線質依存性に関する研究成果を報告する。細胞試料はヒト胎児皮膚由来正常細胞を用いた。生物効果は細胞の増殖死とhprt遺伝子座の突然変異を検出した。X線マイクロビームは高エネルギー加速器研究機構、プロトンマイクロビームは放射線医学総合研究所、炭素イオンマイクロビーム日本原子力研究開発機構でそれぞれ照射実験を行った。マイクロビームを照射用ディッシュ上の全細胞数の約0.2%の細胞のみに照射して、全細胞集団の生物効果を評価してバイスタンダー細胞への生物効果を推定することによってバイスタンダー効果の有無を判定した。細胞致死効果は、炭素イオンマイクロビームでは照射群の細胞生存率は81-94%であった。一方、X線およびプロトンマイクロビームでは照射群の細胞生存率は100%前後であった。突然変異誘発効果は、炭素イオンマイクロビームでは非照射コントロールに対して約6倍高い突然変異の誘導が観察されたが、X線マイクロビームでは照射群の突然変異誘発頻度はコントロールレベルであった。一方、プロトンマイクロビーム照射群ではコントロールに対して約2倍高い突然変異の誘導が観察され、炭素とX線の中間的な結果となった。今回得られた結果のうち炭素イオンマイクロビームにおける細胞致死および突然変異とプロトンマイクロビームにおける突然変異は、放射線が直接ヒットした細胞のみに生物効果が生ずると仮定すると、イオンが照射された細胞が約0.2%しか存在しない細胞集団に生ずる結果として説明することが出来ず、非照射細胞にも何らかのメカニズムによって生物効果が誘導されたと考えることが必要となる。同時にこのような生物効果のバイスタンダー効果の誘導には、放射線の線質依存性が存在することが示唆される。, 日本宇宙生物科学会第22回大会}, title = {マイクロビーム放射線照射法を利用した低フルエンス照射に対するヒト正常細胞の生物効果のバイスタンダー効果}, year = {2008} }