@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062714, author = {土居, 主尚 and 土居 主尚}, month = {Sep}, note = {Quality of life (QOL) を測定する多くの臨床試験では、疾患や治療が経時的に個人に与え る影響に関心があるため、一般に経時的に測定が行われる。経時測定データではしばしば脱 落による欠測が生じるが、進行非小細胞肺がんの臨床試験では脱落による欠測に加え、対象 者が死亡したことによる欠測が生じる。 標準的な欠測手法である多重補完法やIPCW 法をこのようなデータに適用した場合、仮 に全ての対象者の欠測がなかった場合の治療効果を推定していることになる。対象者の生存 の有無を完全に制御することができる状況では適切であるが、死亡による欠測はそもそも QOL スコアの値自体が存在しなかったと考えるべきである。 そこで二群比較の状況において、推測の対象をどちらの治療法に割り付けられたとしても 生存したであろう集団に限定し、その集団におけるQOL スコアの群間差を因果治療効果と 定義する。この因果治療効果を簡単に推定する方法は、観測された生存者からQOL スコア の群間差を推定することである。しかし治療法が生存の有無に影響を与える状況では、観測 された二群の生存者は比較可能でなくなってしまう。 近年Frangakis とRubin によって、主要層別アプローチが提案された(Frangakis and Rubin, 2002)。これは全ての対象者をそれぞれ二群に割り付けられた場合の生存の有無、つ まり対象者のベースラインによって定まる潜在的な4 群に分類するアプローチである。この 主要層別アプローチを用いて推測対象集団をどちらの群に割り付けられても生存する集団に 限定し、死亡による欠測への対処を行う(Matsuyama and Morita, 2006)。さらに脱落によ る欠測には従来の多重補完法の適用を組み合わせることにより、死亡と脱落の2 種類の欠測 が存在する進行非小細胞肺がんの臨床試験データへの新しい解析手法を提案する。, 2008年度統計関連学会連合大会}, title = {進行非小細胞肺がん患者における死亡と脱落を考慮したQOLデータの解析}, year = {2008} }