@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062710, author = {荻山, 慎一 and 吉岡, 秀佳 and 武田, 洋 and 内田, 滋夫 and 荻山 慎一 and 吉岡 秀佳 and 武田 洋 and 内田 滋夫}, month = {Sep}, note = {[はじめに] 放射性廃棄物の地層処分に係わる安全評価において生物の主要な構成元素の同位体である放射性炭素(14C)は、作物を介して移行することが指摘されている。本報では放射性廃棄物から放出され得る有機化合物のひとつである酢酸を起源とする14Cの水稲経根吸収および水稲を経由した大気への放出について調査した結果を報告する。 [材料と方法]湛水砂耕栽培した穂揃期の水稲(Oryza sativa L.)に14C-酢酸水溶液を1ポット当り30 kBq添加した。水稲茎葉部と栽培ポットを上下異なるガラスチャンバーで覆った。チャンバー内の気体はガスサンプルバッグおよびCO2トラップ溶液(0.5M NaOH)を通過し、再度チャンバー内にそれぞれ戻るように循環式ポンプを用いて対流密閉系にした。添加実験は72時間行った(明:16h・4000lx、暗:8h×3回)。気体の循環は実験終了2時間前から終了時まで続けた。植物体は各部位に分けて採取した。砂は80%エタノールおよび1M NaOHで抽出した。植物体の各部位と砂残渣は、サンプルオキシダイザーを用いて燃焼し、無機溶液化した。また、植物体は14Cの分布をオートラジオグラフィーによって画像化した。CO2トラップ溶液およびポット内の田面水は採取し、サンプルバッグ中の気体は燃焼炉(900℃)を通過させ、気体中の炭素をCO2に変換し、アミン吸収剤で捕らえた。各試料溶液中の14C放射能は液体シンチレーションカウンターで測定した。 [結果および考察] 14C放射能はポット内において最も高く、植物では全体、特に比較的若い部位に確認された。CO2トラップ溶液およびサンプルバッグ中にも 14C放射能が確認された。バッグ中の 14Cは14CH4であると考えられた。14CO2と14CH4の発生傾向は顕著に異なっていた。酢酸由来の14Cは先に砂中で14CO2となり経根吸収され、植物体中を通過して大気中に放出され、続いてCH4が発生し同様の経路を経て大気中に放出されることが示唆された。本研究の一部は、資源エネルギー庁放射性廃棄物共通技術開発調査費の予算で行われた。, 日本土壌肥料学会・愛知大会}, title = {酢酸を起源とする14Cの水稲への移行および大気への放出}, year = {2008} }