@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062648, author = {荻山, 慎一 and 武田, 洋 and 内田, 滋夫 and その他 and 荻山 慎一 and 武田 洋 and 内田 滋夫}, month = {Aug}, note = {[はじめに] 原子力発電によって発生する放射性廃棄物は公共への曝露を避けるため地層処分が最適な方法であることが世界共通の認識である。しかし、放射性核種が生物圏に達するという仮定に基づいて安全評価を行うことが必要である。安全評価対策の対象核種の中でも、生物の主要な構成元素の同位体である放射性炭素(14C)については、人への重要な移行経路となる作物への取り込みについて調査する必要がある。本報では放射性廃棄物から放出され得る主要な有機化合物のひとつである14C-酢酸の水稲への取り込みについて調査した結果を報告する。 [材料と方法] 水稲(Oryza sativa)を用いた2種類の栽培実験を行った(水耕・湛水砂耕)。14C-酢酸は水耕では出穂後に湛水砂耕では出穂直前と直後に培養液に添加した。植物体は水耕で14C添加24時間および72時間後に、湛水砂耕で2ヶ月後に部位別に採取した。各試料はエタノール抽出し、抽出物と残渣の放射能を液体シンチレーションカウンターによって測定した。また、植物体の放射能分布をオートラジオグラフィーによって画像化した。 [結果および考察] 添加放射能の68%以上が未回収であり、14C-酢酸は根圏あるいは根中で無機化するものと考えられた。出穂前後の生育期の異なる水稲と14C吸収の間に顕著な差は認められなかった。水稲中の14Cの多くは根に分布し、一部は茎葉部と穂部に分布した。14C-酢酸自体の経根吸収、茎葉部および穂部への移行は確認できなかった。根における放射能は抽出画分で時間の経過と共に減少し、逆に残渣画分で増加する傾向が認められた。本研究の結果から、酢酸由来の14Cは経根経由で水稲に取り込まれ無機態14Cとして茎葉部に転流し、最終的に光合成産物として可食部に移行することが示唆された。一方、根部の14Cは徐々に難転流性の物質へ変化することが示唆された。本研究の一部は、資源エネルギー庁放射性廃棄物共通技術開発調査費の予算で行われた。, 日本土壌肥料学会・東京大会}, title = {放射性廃棄物の地層処分を想定した放射性炭素の水稲への取り込み}, year = {2007} }