@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062543, author = {柿沼, 志津子 and 尚, 奕 and 高橋, 江里佳 and 甘崎, 佳子 and 西村, まゆみ and 小林, 芳郎 and 島田, 義也 and 柿沼 志津子 and 尚 奕 and 甘崎 佳子 and 西村 まゆみ and 島田 義也}, month = {Sep}, note = {宇宇宙での長期滞在において、宇宙放射線による発がんや寿命への影響は特に関心が高い問題である。ヒトの発がんは、個人や民族の遺伝的バックグランドに大きく左右されることが知られているが、宇宙放射線による発がんと遺伝要因に関するデータは全くない。そこで本研究では、宇宙放射線被ばくによる発がん感受性の個人差を踏まえたリスク評価のため、発がんスペクトルの異なる系統のマウス(C57BL/6、C3H)を用いて寿命短縮や発がんのRBEが遺伝的バックグランドに影響されるかどうかを検討した。  5週齢の造血系腫瘍がんの発生しやすいB6マウスまたは肝がんや卵巣がんなどの固形腫瘍が発生しやすいC3Hマウスに炭素線(290MeV)またはX線0.3、0.6、0.9、1.2、1.6または2.0Gyを1週間おきに4回分割照射後、終生飼育し発がんスペクトルと寿命を調べた。  B6マウスにおける炭素線およびX線誘発胸腺リンパ腫発生の線量効果関係は、閾値が約0.3-0.6Gy(x4回)のS字曲線を示し、1.2Gy(88%)と1.6Gy(96%)で最大値となった(RBE=1.3)。寿命短縮については、線量に関わらず小さい値(REB=1)になった。C3Hマウスの炭素線およびX線誘発胸腺リンパ腫発生の線量効果関係は、閾値が約0.3-0.6Gy(x4回)のS字曲線となり、いずれも1.6Gyで最大の発生率(37%、24%)を示した(RBE=1.0-1.5)。寿命短縮については、特に低線量域で高くRBEは4.5、高線量域では1.5であった。炭素線の低線量域では肝がんと卵巣がんが早期に発生すること、高線量域では胸腺リンパ腫が主に発生するためと推察された。以上の結果から、胸腺リンパ腫など造血系腫瘍の発生しやすいB6マウスでは寿命短縮のRBEは小さく、低線量で肝がん卵巣がんが発生するC3Hマウスにおいて高くなることが示された。即ち、寿命短縮のRBEは、発生する腫瘍に依存することが明らかになった。, 日本宇宙生物科学会第21回大会}, title = {重粒子線による発がんおよび寿命短縮の系統差}, year = {2007} }