@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062352, author = {渡辺, 嘉人 and 高萩, 真彦 and 中森, 泰三 and 坂内, 忠明 and 久保田, 善久 and 渡辺 嘉人 and 高萩 真彦 and 中森 泰三 and 坂内 忠明 and 久保田 善久}, month = {Nov}, note = {[目的]放射線による突然変異は植物の育種に広く用いられているにもかかわらず、植物後世代における放射線影響に関する知見は少ない。本研究では、植物ゲノムにおいて易変異性の反復配列領域を探索し、それを用いた突然変異の検出を試みた。 [方法]モデル植物シロイヌナズナを供試した。播種5日後から種子完熟まで6-7週間にわたり50 mGy/hの137Csガンマ線(総線量50-59 Gy)を照射した。次世代の植物体より抽出したゲノムDNAから特定反復領域をPCR増幅し、SEA2000 電気泳動システム(Elchrom社)により鎖長の変異を調べた。 [結果と考察]シロイヌナズナのデ−タベ−スから、哺乳動物の超可変反復配列に相似の、ATGGGGの6塩基の反復よりなる反復配列領域を抽出した。この領域の長さをシロイヌナズナ17品種について調べたところ、品種間変異が極めて大きいことが示された。これは、このATGGGG領域が突然変異を起こしやすいことを示唆しており、その領域長の変化は、突然変異を鋭敏に検出するための指標として有用と考えられた。ATGGGG領域を用いた突然変異検出には、多検体の効率的分析のためにプールDNA法を用いた。8個体の植物の混合DNAプールをテンプレートとした一次PCRスクリーニングの後、変異が検出されたプールの植物体について二次PCRスクリーニングを行い、突然変異個体を決定した。この方法によって、放射線照射個体の次世代を対象に突然変異の検出を試みたところ、照射群328個体のうち4個体で変異が検出されたのに対して、対照群516個体では変異は全く認められなかった。2つの変異個体のATGGGG領域では、それぞれ9反復分(54bp)、10反復分(60bp)の大きな短縮が起きていた。通常の反復配列の突然変異では1-2反復分の小さな変化が大部分であり、今回観察された大きな変化は特異であった。, 日本放射線影響学会第50回大会}, title = {植物ゲノムにおける反復配列を用いた突然変異の検出}, year = {2007} }