@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062323, author = {塩見, 尚子 and 森, 雅彦 and 辻, 秀雄 and 今井, 高志 and 井上, 弘一 and 立石, 智 and 山泉, 克 and 塩見, 忠博 and 塩見 尚子 and 森 雅彦 and 辻 秀雄 and 今井 高志 and 塩見 忠博}, month = {Nov}, note = {ヒトRAD18遺伝子は、酵母の損傷トレランスに関わるRAD6エピスタシス遺伝子群に属するRAD18遺伝子のヒトホモログとして単離された。RAD18は、生化学的にはユビキチンリガーゼでユビキチン結合酵素のRad6と複合体を形成して働く。最近、RAD18/RAD6はDNA損傷による複製停止部位でPCNAをモノユビキチン化し、それにより複製DNAポリメラーゼから損傷乗り越えポリメラーゼへのスイッチングに関与することが明らかにされてきた。  我々は,RAD18のヒト細胞内での働きを詳細に調べるため,ヒトHCT116細胞から標的遺伝子破壊法によりRAD18遺伝子を破壊したRAD18欠損細胞株を樹立し,その性質を調べてきた。RAD18欠損細胞は電離放射線にやや高感受性(細胞の生存および染色体異常の誘発について)だが、DNA二本鎖切断修復の相同組み換え修復(HR)と非相同末端結合修(NHEJ)の主経路は機能しているので、RAD18はHRやNHEJとは別の修復経路で働くと考えられた。さらに、RAD18欠損細胞は単鎖切断を誘発するカンプトテシン(CPT)には感受性が高いが二本鎖切断を誘発するエトポシドにはそれほど感受性が高くないことからDNAの単鎖切断修復が欠損していると考えられた。また、CPTに対する高感受性は細胞周期のS期に限定されることやアルカリコメット法でS期での単鎖切断修復能が欠損していることが明らかとなったので、RAD18はS期特異的な単鎖切断修復に関与すると考えた。  これらの結果および電離放射線照射やCPT処理ではHCT116細胞においてもPCNAのモノユビキチン化は起きないことから、S期特異的な単鎖切断修復においてはポリメラーゼのスイッチングでは重要であったPCNAのモノユビキチン化は必要ないものと考えられた。, 日本放射線影響学会第50回大会}, title = {ヒトRAD18はPCNAのモノユビキチン化に依存しないでS期特異的DNA単鎖切断修復に働く}, year = {2007} }