@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062229, author = {富安, もよこ and 小畠, 隆行 and 西, 幸雄 and 中本, 泰充 and 野中, 博意 and 高山, 幸久 and 池平, 博夫 and 菅野, 巖 and 富安 もよこ and 小畠 隆行 and 西 幸雄 and 中本 泰充 and 野中 博意 and 高山 幸久 and 池平 博夫 and 菅野 巖}, month = {Sep}, note = {【目的】13C MRSにより生体内の代謝物由来の信号の動的・経時的な観測が可能になると、糖代謝疾患のより詳細な評価が期待できる。我々は3.0T MR装置を用い、ヒト肝グルコースからグリコーゲンへの信号変化を6時間にわたり観測した。また、採血により血中グルコース濃度を調べた。これらの相関関係を調べ、13C MRSの有用性を検討したので報告する。 【方法】対象は男性の健常者(5名、39-46歳)および糖尿病患者(5名、36-55歳)である。13C MRSは空腹時に1回、および糖負荷後は1時間毎に6時間後まで測定した。糖は75 g のグルコース(5 gの[1-13C] グルコースを含む)である。測定には3.0 T MR装置(GE)と特注の13C送受信サーフェスコイル(直径24cm)を用いた。 測定パラメータはTR: 500ミリ秒, 観測帯域: 12.5kHz、積算: 2048回である。99% [2-13C] アセトン1gを外部標準試料とした。信号の定量化はMATLAB上で動作する自作のソフトウェアにより行った。別の日に13C MRSと同様の測定ポイント(1時間毎)で静脈採血を行った。 【結果】全ての被験者において、[1-13C]グルコース信号強度は血中グルコース濃度の時間変化と大体一致していた。健常者においてピークの最大は経口投与の3-4時間後であったのに対し、ほとんど(5人中4人)の糖尿病患者においてピークが観測されなかった。空腹時の血中グルコース濃度と肝グリコーゲン信号の増加率には有意な相関関係が観測された(Spearman: =-0.65, p<0.05, n=10) 。 【考察および結論】糖尿病患者において肝グリコーゲン信号の時間変化の少なさはインシュリンの減少、および感受性低下によるグリコーゲン合成の低下または蓄積したグリコーゲンの過剰分解を反映したものと考えられる。空腹時血糖と肝グリコーゲン増加量との有意な相関は、肝グリコーゲン蓄積量の低下が高血糖の一因であることを示唆している。肝グリコーゲン蓄積量をコントロールできる薬剤を開発できれば血糖コントロールに有効かも知れない。13C MRSによる長時間のモニタリングにより、in vivoグリコーゲンの合成/分解の情報を得ることが可能であり、糖代謝疾患診断や治療薬評価に大きな役割を果たすことが期待される。, 第35回日本磁気共鳴医学会大会}, title = {13C MRSによる糖尿病患者の肝臓グリコーゲン合成のモニタリング}, year = {2007} }