@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062227, author = {大久保, 綾子 and 鄭, 建 and 中西, 貴宏 and 青野, 辰雄 and 山田, 正俊 and 日下部, 正志 and 帰山, 秀樹 and 大久保 綾子 and 鄭 建 and 中西 貴宏 and 青野 辰雄 and 山田 正俊 and 日下部 正志 and 帰山 秀樹}, month = {Sep}, note = {【はじめに】 大気核実験や核燃料再処理施設から放出されたプルトニウム同位体は、海洋における物質循環の有用なトレーサーとなることから、これまで多くの研究が行なわれてきた。最近では、表面電離型質量分析法および誘導結合プラズマ質量分析法の開発により、アルファ線計測法では困難であった240Pu/239Pu同位対比の測定が環境試料について行なわれ、プルトニウムの起源の同定に用いられている。 海水中のプルトニウムは、粒子濃度の高い沿岸海域においても、多くは溶存態で存在することが報告されているが(Dai et al., 2001)、海洋でのプルトニウムの輸送過程を把握する目的で、セジメントトラップ実験による粒子態プルトニウムの研究が行なわれてきた。本研究では、2006年3月に核燃料再処理施設の試運転が始まった青森県六ヶ所村の沿岸域における、バックグラウンドレベルの粒子態プルトニウムの分布を把握することを目的とし、調査を行なった。 \n【試料と方法】   2005年6月の六ヶ所村沖における調査航海では、現場型大量濾過装置を用いて、各層5000 Lの濾過を行い、大粒子(> 70 m)および小粒子試料 (1−70 m) を採取した。試料は実験室において全分解した後、陰イオン交換樹脂を用いてトリウムおよびプルトニウムを精製し、誘導結合プラズマ質量分析装置 (Finnigan Element 2) を用いてプルトニウム同位体 (239Pu, 240Pu) を測定した。トリウム同位体はアルファ線スペクトロメーターおよびベータ線カウンターで測定をした。 \n【結果と考察】 大粒子・小粒子中の240Pu/239Pu 同位対比は、0.196−0.237の範囲にあった。これらの値は、西部北太平洋の表面海水について報告された値 (0.199−0.225) (Norisuye et al, 2006, Yamada et al., 2006) に一致し、global fallout (0.180) に比べて高い値であった。   大粒子中の239+240Pu 比放射能は、小粒子中の値に比べて低かった。これは、大粒子に比べて小粒子の比表面積が大きいためであると考えられる。また、別の原因としては、粒子に含まれる有機物の溶存物質への再生がプルトニウムの再生に比べて速いことが考えられた。言い換えると、古い粒子ほど高い239+240Pu 比放射能を持つといえる。  大粒子中の230Th比放射能は、生物生産の活発な有光層で低く、有光層直下から深層にかけてほぼ一定の値となった。有光層内では生物起源粒子による希釈の影響が大きいと考えられる。講演の中では、230Thの鉛直分布から推定したPu同位体フラックスの結果について議論する。, 第51回放射化学討論会}, title = {青森県沖のTh・Pu鉛直分布}, year = {2007} }