@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062222, author = {正本, 和人 and Vazquez, Alberto and Wang, Ping and Kim, Seong−Gi and 正本 和人}, month = {Sep}, note = {【目的】 脳賦活時にみられる脳組織酸素代謝率亢進と脳血流変化量の定量的相関は,神経活動に起因した脳局所血流調節機構を理解する上で必須な基礎データである.これまでPET(Positron Emission Tomography)によるヒト脳賦活時の測定では,脳血流増加率に対する酸素代謝率亢進比は0.21 (0-0.5)と報告されている1-6.一方,MRI(Magnetic Resonance Imaging)計測に基づいた同様の報告7-12では,0.43 (0.3-0.5)とPET測定に比べて酸素代謝率亢進が過大評価され,必ずしも一致した結果は得られていない.本研究では,脳賦活領域における神経活動,組織酸素分圧,脳血流動態を同時に直接計測し,神経活動と組織酸素代謝率,また血流と組織酸素供給の定量的関係を明らかにすることを目的とした.組織酸素代謝率は,血管拡張薬投与によって特異的に脳血管運動を阻害した条件下で脳賦活実験を行い13-14,神経活動と組織酸素分圧の変化量から,血管と組織の酸素輸送コンパートメントモデルを用いて求めた.一方,血管拡張薬投与前に得られた血流変化と組織酸素分圧変化の関係から血流と酸素供給について,酸素代謝率の動態変化を考慮し,定量評価を行った. 【実験方法】 実験には侵襲を伴うためイソフルラン麻酔下のSDラット(オス,400-560 g, N = 5)を用いた.脳循環代謝計測に広く用いられているラット体性感覚刺激モデル15を用いた.動物は人工呼吸器を施し,終末呼気ガス,心拍,動脈血圧,動脈血ガス,体温を管理し生理状態を維持した.頭蓋をドリルで薄く削る開窓法を施し,前足刺激に対する一次体性感覚野の賦活領域を光計測(照射波長:620 nm)によりあらかじめ同定した.刺激には,再現性よく神経活動・血流応答が得られる電気パルス刺激法(パルス幅:1.0 ms, 電流値:1.6 mA, 周波数:6 Hz)15を用いた.大脳皮質への電極刺入のため, 賦活領域の頭蓋と硬膜を一部切除した. 脳血流動態はLaser-Doppler flowmetry (LDF)を用いて,また神経活動(Local field potential)と組織酸素分圧(Po2)は二層型の同軸電極(APOX, Unisense A/S)を用いて,さらにCCDカメラを用いてヘモグロビン濃度変化に基づく内因性光信号(OIS)を同時に計測し,賦活領域における神経活動,組織酸素分圧,血中酸素飽和状態,血流動態を同時に評価した.まず正常状態での脳賦活実験を行い,次に血管拡張薬(sodium nitroprusside, sNP)を大腿静脈より注入し血管反応を阻害した条件下で,同様の脳賦活実験を行った.血管拡張薬sNP投与により,全身性平均動脈血圧は,86±4 mmHg (Mean±SD)から42±2 mmHgまで下降したが,神経活動には影響がみられなかった., 第12回酸素ダイナミクス研究会}, title = {脳賦活時にみられる組織酸素代謝・脳血流量変化の関係}, year = {2007} }