@misc{oai:repo.qst.go.jp:00062081, author = {山本, 直之 and 薛, 昊 and 石川, 裕二 and 岡, 良隆 and 小澤, 一史 and 石川 裕二 and 小澤 一史}, month = {Oct}, note = {哺乳類を含むほとんどの脊椎動物において、嗅覚系に沿って走行する終神経にゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)細胞が存在する。硬骨魚類の終神経GnRH細胞群は脳の広範な領域に投射しており、下垂体制御系ではなく行動の動機付けに関わる神経修飾系と考えられる。神経性および液性の入力情報に基づいて、終神経GnRH細胞の発火頻度やパターンが変化することが修飾作用の発現に重要と思われる。すなわち、入力系を明らかにすることは終神経GnRH系の働きを理解するために必須である。スズキ型魚類(ドワーフ・グーラミーとティラピア)の終神経GnRH細胞群は、中脳の被蓋−終神経核から視覚および一般体性感覚の入力を豊富に受けることが既にわかっている。一方、コイ科魚類には被蓋−終神経核は存在しない。今回我々は、中脳からの入力系がメダカに存在するかどうかを神経路追跡法(トレーサー:DiI)によって調べた。終神経GnRH細胞群の領域にDiIを注入すると中脳被蓋にニューロンが標識された。この結果を確認するために中脳被蓋にDiIを注入すると、終神経GnRH細胞群の近傍に標識線維および終末が標識された。これらの実験結果は、メダカにも被蓋−終神経核から終神経GnRH細胞群にいたる神経路が存在することを示す。すなわち、メダカやスズキ型魚類といった“現代的な”魚類では、中脳からの視覚や一般体性感覚入力が終神経GnRH細胞の発火活動の制御に重要と思われる。味覚や嗅覚に依存して行動する傾向が強いコイ科魚類と比べると、メダカやスズキ型魚類は一般に視覚系の発達が著しい。入力神経路の違いは、このような生態の相違を反映している可能性がある。, 第33回 日本神経内分泌学会学術集会}, title = {メダカの中脳から終神経GnRH細胞への神経入力}, year = {2006} }