@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061999, author = {古川, 高子 and 藤林, 靖久 and その他 and 古川 高子}, month = {Nov}, note = {細胞のエネルギー代謝において、正常細胞は十分に酸素の供給された常酸素状態ではTCAサイクルを、酸素の不足した低酸素状態では解糖系を利用するのに対し、腫瘍細胞は常酸素状態でも解糖系に依存するという特徴を持つ。この現象は1920年代にWarburgによって報告され、PET腫瘍診断薬FDGのデザインの基となっている。腫瘍のエネルギー代謝については古くから報告があるにもかかわらずいまだ不明確なことが多く残されている。例えば、解糖系の産物であるピルビン酸はTCAサイクルに入らないとき乳酸に代謝されると考えられているが、常酸素状態で腫瘍細胞と正常細胞の乳酸産生量に差は見られない。我々は、腫瘍のエネルギー代謝の特徴を見直すことが新たな腫瘍イメージングのターゲットの発見につながると考え、腫瘍細胞の代謝産物とその産生に関る酵素の発現を正常細胞と比較・検討した。この検討により、腫瘍細胞では正常細胞より多量の酢酸が産生されること、しかも腫瘍細胞の酢酸産生は低酸素状態で上昇するのに対し、正常細胞では低下することがわかった。また、この変化に対応して、アセチルCoAを酢酸に変化させる酵素の腫瘍細胞での発現は低酸素状態で上昇していた。このような腫瘍細胞に特徴的な代謝機構の解明を新たな腫瘍診断薬の開発につなげたいと考えている。, 第1回分子イメージング研究センターシンポジウム}, title = {腫瘍分子イメージングのターゲットを求めて−腫瘍細胞エネルギー代謝の再検討−}, year = {2006} }