@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061997, author = {塚本, 智史 and 鬼頭, 靖司 and 今井, 裕 and 南, 直治郎 and その他 and 鬼頭 靖司 and 南 直治郎}, month = {Sep}, note = {【目的】我々はマウス卵母細胞と受精卵でのみ発現する遺伝子Oog1を同定し、この遺伝子産物が低分子量Gタンパク質であるRanおよびRasと相互作用することを明らかにした。Oog1は雌の生殖細胞が形成される胎児期の15.5日ごろに卵母細胞特異的に発現し、受精後2細胞期後半まで存在する。またOog1タンパク質は、1細胞期後期から2細胞期初期に核移行することが明らかになっている。本研究では、Oog1の受精後における機能を解析する目的で、RNA干渉法によってOog1を抑制し、受精後の発生に与える影響を検討した。【方法】Oog1を特異的に分解する配列を標的とし、EGFPの下流にこの標的配列がヘアピン構造をとるように配置した発現ベクターを構築し、in vitroで二本鎖RNAを合成し、GV期およびMII期の卵子に顕微注入した。GV期卵子に注入後、数時間後でEGFPシグナルを発する卵子を二本鎖RNA導入卵子として選抜し、24時間IBMX入りの培地で培養した。その後、RT-PCRとウェスタンブロッティングによってOog1の転写産物とタンパク量の変化を解析し、抑制効果を確認した。二本鎖RNAを注入したMII期卵子は体外受精により受精させ、その後の発生を観察した。【結果と考察】RT-PCRとウェスタンブロッティングの結果、二本鎖RNA導入卵子ではOog1の効果的なサイレンシングが起こることが明らかになった。この抑制はOog1特異的に起こり、相同性の高い他の遺伝子(Oog2、3、4)には影響を与えなかった。二本鎖RNAを導入したMII期卵子を体外受精によって発生させた結果、EGFPだけを顕微注入した卵子と比較して表現型に有意な差は観察できなかった。Oog1タンパク質は卵子形成過程で細胞内に蓄積されることから、MII期卵子ではすでにOog1タンパク質が安定して存在し、抑制効果がタンパク質レベルでは起こりにくいと考えられた。今後は、GV期卵子を成熟・発生させる実験系の開発とZP3プロモーターを利用してOog1を卵子形成の初期から抑制した遺伝子導入マウスの作出を行う予定である。, 第99回日本繁殖生物学会}, title = {卵母細胞および初期胚特異的に発現する遺伝子Oog1の機能解析}, year = {2006} }