@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061963, author = {藤本, 真慈 and 柿沼, 志津子 and 嘉納, 辰夫 and 島田, 義也 and 柿沼 志津子 and 島田 義也}, month = {Dec}, note = {1頭のマウスに発生した胸腺リンパ腫から検出された2種類以上のTCRイ鎖遺伝子座のgenotypes ○藤本真慈1、柿沼志津子2、喜納辰夫1、島田義也2 1京大・再生研・免疫、2放医研・発達期被ばく影響研究グループ \nわれわれはこれまでに、マウス60頭に発生したprimary X-ray誘導thymic lymphoma (X-ray TL)と、51頭に発生したENU誘導TL (ENU TL)のあらゆるTCRイ chain rearrangementにおいて、いずれのV、D、J segmentが使われているのかをすべて特定した。この過程で、5 TLsにおいて、1頭のマウスに発生したにもかかわらずTCRイ locusのgenotypeが2種類以上存在していることを見出した。1つのTLから検出された複数genotypesはまったくの別物ではなく、1本の染色体上の構造は同一で、もう一方の染色体の構造も一部だけが異なっていた。具体的には、1つのgenotypeで見出されたDJ (Vとはrearrangeしていない)と他のgenotype(s)で見出されたVDJにおいて、同じD、J segmentが使われていた。これらのDJとVDJの塩基配列を決定したところ、本来多様なD-J間のjunction sequenceが両者で完全に一致していた。このことはTLの1つのsubpopulationではVと再構成していないDJが他のsubpopulation(s)においてはVと再構成していたことを示している。 23あるV segmentsの内V14だけがC segmentのさらに下流に逆向きに位置している。そのために、22種類のV to D1J1 rearrangementがおこった後でも、inversionでV14 to D2J2 rearrangementが可能である。興味深いことに、2 TLsからは1種類のVD1J1と複数種類のV14D2J2(V14-D2J2間のjunction sequenceのみがすべて異なっている)が検出された。 今回われわれが得たデータはlymphomagenesisにおけるtwo-hit theoryによく合致している。すなわち、これらのTLを発生したマウスにおいては、まずX-rayあるいはENUによって1個の胸腺細胞にoncogenic mutationが生じた。次にこの細胞が数回分裂し、そのうちの一部はTCRイ rearrangementを完了した。その後、cytokineによる刺激といったような環境側要因によって、その時点で胸腺内に生き残っていた同じmutationを持つ細胞が一斉に異常な増殖を開始したと考えられる。, 日本分子生物学会2006フォーラム}, title = {1頭のマウスに発生した胸腺リンパ腫から検出された2種類以上のTCRイ鎖遺伝子座のgenotypes}, year = {2006} }