@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061878, author = {蜂谷, みさを and 柴田, 知容 and 渡辺, 恵子 and 明石, 真言 and 蜂谷 みさを and 柴田 知容 and 渡辺 恵子 and 明石 真言}, month = {Sep}, note = {消化管特に小腸は放射線感受性が高く、高線量被ばくでは致命的障害となる。1999年のJCO臨界事故での高線量被ばく者も高度の消化管障害を受けた。また、腹部の放射線治療においても線量制限因子として重要である。小腸上皮細胞は増殖・分化を繰り返し、クリプトの幹細胞が分裂・増殖・分化し絨毛を形成する。一定期間絨毛細胞としての機能を果たした後は、apoptosisにより剥離、消失する。このような動的平衡状態、恒常性は放射線を含む外的ストレスに対して破綻をきたす。放射線に高感受性であるクリプトに対し、絨毛部は比較的放射線抵抗性であると言われている。今回我々は放射線による消化管障害の機序を調べることを目的として、マウス小腸上皮細胞における蛋白質発現とその放射線による影響を検討した。Balb/c雄マウスに線を全身照射し、Mariadasonらの方法により小腸の絨毛からクリプトへと上皮細胞を集め、蛋白質発現をWestern Blotting法にて比較した。定常状態では細胞増殖マーカーであるProliferating cell nuclear antigen (PCNA)の発現はクリプトに向かい増加していた。クリプト細胞ではBaxも発現していたが、絨毛細胞では認められなかった。放射線照射によりクリプト細胞に発現していたPCNAは減少したが、Baxはクリプトに向かい増加が顕著であった。またp21はクリプト細胞で放射線による発現誘導が観察されたが、絨毛細胞では認められなかった。活性型のCaspase3は絨毛細胞に強く発現していたが放射線による変化は見られず、クリプト細胞では定常状態では発現が弱く放射線により顕著な増加が観察された。以上の結果は、小腸上皮細胞ではクリプトと絨毛での細胞増殖制御並びに放射線被ばく時の反応機構が異なることを示している。現在さらにこの解析を進めている。, 日本放射線影響学会 第49回大会}, title = {マウス小腸上皮細胞における放射線による蛋白質発現}, year = {2006} }