@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061874, author = {山田, 滋 and 加藤, 博敏 and 安田, 茂雄 and 辻井, 博彦 and 税所, 宏光 and 山田 滋 and 加藤 博敏 and 安田 茂雄 and 辻井 博彦 and 税所 宏光}, month = {Jun}, note = {【目的】切除不能局所進行膵癌では放射線を中心とする治療が行われるが、2年生存率が10%前後と極めて低い。この原因は、膵癌細胞が一般の放射線に抵抗性であり、局所制御が困難であることが主なものと考えられている。近年、gemcitabineを中心とする放射線化学療法が試みられ、高い抗腫瘍効果が示されてきているが、高率に発生する正常組織障害が問題となっている。局所進行膵癌の治療成績を上げるためには、副作用の少ない有効な局所療法が必要である。重粒子線は軌道に与える電離密度が高いので高LET線と称し、1線量分布が優れている、2生物学的効果が高いという2つの大きな特徴を有する。これらの特徴により腫瘍周囲の正常組織の照射線量を抑え、腫瘍にのみ殺細胞効果の高い放射線を高線量集中させることが可能となる。我々は、重粒子線の安全性を確認し推奨照射線量を決定し、さらに有効性を確認する目的で、局所進行膵癌に対する重粒子線治療のフェイズI/IIトライアル、を行っているので紹介する。【方法】対象は、切除不能と診断され、かつ組織診あるいは細胞診により病理診断がついている初回治療の膵臓原発の浸潤性膵管癌である。重粒子線としては炭素イオン線を用い、照射は38.4GyE/12回から開始し、照射効果と安全性を確認しながら5%ずつの線量の増加をおこなった。【成績】2003年4月から2005年8月まで31例を登録、重粒子線治療を予定通り終了した。このうち6月以上経過を観察した23例を解析した。現在までのところ、消化管・骨髄・皮膚等にgrade3以上の急性期の正常組織障害を認めていない。局所制御率は6月で100%、12月で57%であった。手術不可能例を対象としているが、1年生存率は40.0%と比較的良好な結果であった。【結論】重粒子線治療は患者に過大な負担をかけることなく治療成績を向上させることが示された。, 第37回日本膵臓学会大会}, title = {局所進行膵癌に対する重粒子線治療}, year = {2006} }