@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061823, author = {今岡, 達彦 and 西村, まゆみ and 柿沼, 志津子 and 波多野, 由希子 and 大町, 康 and 河野, 明広 and 前川, 昭彦 and 島田, 義也 and 今岡 達彦 and 西村 まゆみ and 柿沼 志津子 and 西村 由希子 and 大町 康 and 河野 明広 and 島田 義也}, month = {Sep}, note = {【目的】重粒子線は高い線エネルギー付与(LET)のため、細胞殺傷や変異誘発に関して高い生物効果比(RBE)をもつ。しかしその発がん効果のRBEについては十分な知見が蓄積されていない。我々は炭素イオン線の発がん効果に関するRBE、および誘発されたがんの特徴を、ラット乳がんモデルによって調べた。 【方法】7〜8週齢のラット4系統(ACI, F344, WistarおよびSprague-Dawley)に医用シンクロトロンHIMACを用いて0.5〜2Gyの炭素イオン線(LET 40〜90 keV/m)を照射し、1年間観察した。またSprague-Dawleyラットに0.05〜2Gyの炭素イオン線あるいは0.5〜2Gyの137Csガンマ線を照射し、同様に観察した。 【結果】炭素イオン線はSprague-Dawley系統に有意な乳がん誘発をもたらしたが、他3系統では有意な誘発は認められず、感受性に遺伝的多様性があることが示唆された。感受性系統であったSprague-Dawleyを用いて線量効果関係を解析した結果、乳がん発症率の曲線は上に凸であり、平方根関数によく適合した。RBEは線量依存的であり、0.05Gyで約10、0.5Gyで約3であった。1匹あたりの乳がん数を指標とすると、0.05Gyにおいて0.1Gyでは見られない有意な増加が見られ、発症までの期間も0.05Gyにおいて0.1Gyより早い傾向があった。乳がんの免疫組織染色の結果、78%(14/18)がエストロゲン受容体陽性であった。がん遺伝子H-rasおよびがん抑制遺伝子Tp53の典型的な点突然変異は見られなかった。 【結論】炭素イオン線のラット乳がん誘発効果には明確な系統依存性がある。RBEが高く、独特な線量効果関係(上に凸、低線量域のJ字型曲線)があることから、宇宙環境における粒子線の防護は重要課題である。H-rasやTp53の典型的な点突然変異は炭素イオン線によるラット乳がん誘発には関わっていない。, 日本宇宙生物科学会第20回大会}, title = {炭素イオン線によるラット乳がん誘発のRBE}, year = {2006} }