@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061822, author = {柿沼, 志津子 and 海老島, 茂子 and 桑原, 義和 and 西村, まゆみ and 甘崎, 佳子 and 今岡, 達彦 and 小林, 芳郎 and 島田, 義也 and 柿沼 志津子 and 海老島 茂子 and 桑原 義和 and 西村 まゆみ and 甘崎 佳子 and 今岡 達彦 and 島田 義也}, month = {Sep}, note = {宇宙での長期滞在において、宇宙放射線による発がんや寿命への影響は特に関心が高い問題である。しかし、個体を用いた高LET放射線による発がん研究のデータは、まだ十分に蓄積していない。我々は、これまでにB6C3F1マウスの炭素線照射後の発がんと寿命短縮について解析し、炭素線の曝露は寿命短縮や低線量域での発がん率の増加を起こすことを明らかにした。癌の発生と進展には、癌遺伝子や癌抑制遺伝子の変異の蓄積が重要であり、最近、癌抑制遺伝子の不活性化の機構として、遺伝子の異常メチル化による発現抑制が注目されている。本研究では、リンパ球細胞の増殖に関わるp15とSocs3に着目し、炭素線誘発の胸腺リンパ腫(TL)におけるこれらの遺伝子のメチル化の分布パターンの特徴を明らかにすることを目的とした。  4週齢B6C3F1雌マウスに、炭素線を一週間間隔で4回照射し、胸腺リンパ腫を誘発した。得られたTLから抽出したDNAをbisulfite処理した後、p15とSocs3のプロモーター領域をPCRで増幅し、TAクローニング後、シークエンスしてメチル化の分布パターンを解析した。さらにRT-PCRによって発現量を調べた。  p15のメチル化は、正常胸腺細胞ではほとんど見られなかったが、TLの約30%は高頻度に起こっていた。メチル化頻度とp15の発現には、負の相関があった。Socs3は、正常細胞でもTLでも高頻度でメチル化していた。正常胸腺細胞は、翻訳開始コドンの3'側が高頻度にメチル化しているのに対し、TLでは5'側もメチル化しているものや、調べた領域においてほとんど脱メチル化しているものなど不均一なパターンを示した。メチル化パターンと発現パターンには、相関はなかった。また、炭素線誘発TLでは、同一のTL内におけるリンパ腫細胞間のメチル化が均一であった。以上の結果より、炭素線誘発TLでは、p15遺伝子のメチル化頻度がX線誘発TLより高くなることが明らかになったので、今後、遺伝子のメチル化が炭素線誘発がんの特徴であるかどうかについて、他のがん抑制遺伝子について検討したい。, 日本宇宙生物科学会第20回大会}, title = {炭素線誘発胸腺リンパ腫におけるがん抑制遺伝子のメチル化について}, year = {2006} }