@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061792, author = {古澤, 佳也 and 取越, 正己 and 大野, 由美子 and 鈴木, 雅雄 and 鵜澤, 玲子 and 小池, 幸子 and 大町, 康 and 小西, 輝昭 and 安藤, 興一 and その他 and 古澤 佳也 and 取越 正己 and 大野 由美子 and 鈴木 雅雄 and 鵜澤 玲子 and 小池 幸子 and 大町 康 and 小西 輝昭 and 安藤 興一}, month = {Sep}, note = {放射光からの強力なX線ビームをスリットを用いて非常に細く形成し、これを一定の間隔で取り出したマイクロスリットビームを用いて癌の治療に応用しようとする研究がある(1,2)。こういったスリットビーム照射による生物効果のメカニズムは判っていないが、正常組織は回復がみられ癌細胞ではそれが無いと考えられている。 我々はSpring-8の白色X線回折ラインBL28B2に25 um幅のビームを200 um間隔で10段重ねたマルチスリットを用いてマイクロスリットビームを得、下肢に腫瘍を移植したマウスに照射して腫瘍の増殖遅延を測定した。腫瘍治癒の予備実験として放医研生産の約15週齢CH3雄マウスを用い、照射8日前に下肢に1x10^6細胞の繊維肉腫NFSa細胞を移植した。照射の数日前に播磨学園都市まで空輸して照射を行った。全幅2mmの中に10本存在するマイクロビームの束をさらに2mmステップで5段重ね合わせて合計10 mm幅の照射を腫瘍の部分に行った。照射線量はピーク値で200〜1600Gy(腫瘍全体の平均値ではその1/8)の照射を行い、北里大学(青森)において腫瘍サイズの経時的変化を観察した。腫瘍体積が照射時の5倍になるまでの日数を求め、非照射群に対する増殖遅延の日数を線量ごとに比較した。この5倍増殖時間は非照射群では5.5日であったのに対し、800 Gy照射群では10.5日で5日の遅延が認められた。 こういったマイクロスリットビームでは照射体積内で大きな線量分布が有るので、増殖遅延測定で用いたものと同等の腫瘍でDNA二本鎖切断の分布をγH2AXの組織免疫染色で、またアポトーシスの分布測定をTUNEL染色で試みた。 1) Dilmanian FA, et al. PNAS 103, 9709-9714, (2006) 2) Miura M, et al., BJR 79, 71- 75, (2006), 第49回大会}, title = {放射光マイクロスリットビームを用いた移植腫瘍の増殖遅延}, year = {2006} }