@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061779, author = {藤田, 和子 and 王, 冰 and 赤坂, 喜清 and 石井, 壽晴 and 藤田 和子 and 王 冰}, month = {Jun}, note = {リンパ球による輸血後GVHDは、その副作用として重篤な問題である。GVHDの予防には、 リンパ球不活性化のために放射線照射が行われている。この放射線照射によりリンパ 球は増殖能低下と同時にアポトーシスを起こすと考えられるが、GVHD発症を予防する ための放射線効果とリンパ球細胞アポトーシス発現との関係については不明な点が多 い。一方、成熟Bリンパ球の細胞表面に発現するCD180は、分子量105kDの放射線誘発 アポトーシスを抑制する分子として発見され、リガンドとしてリポ多糖類(LPS)を 認識し、細胞増殖を誘導することが判明している。また、同じくLPSをリガンドとす るTLR(Toll-like receptor)-4の働きをnegative regulateすることが報告されている。 我々は、GVHD予防のための放射線照射におけるリンパ球抵抗性のメカニズムを明らか にするため、放射線照射マウス脾細胞でのアポトーシスとCD180の発現変化を観察し た。免疫組織化学によるCD180陽性細胞とアポトーシス(TUNEL)陰性細胞の間で強い相 関(r= -0.90)があることから、CD180発現B細胞はアポトーシス抵抗性であること が示唆された(前回輸血学会で報告)。今回我々は、7〜10週齢のBALB/c♀マウスに4 GyのX線全身照射を行って、一定時間後に脾臓組織を摘出し、免疫染色・フローサイ トメトリーを用いて、CD180の発現変化を観察した。4 Gy照射6時間後の脾臓Bリンパ 球はフローサイトメトリー法でCD180陰性細胞が約5 %であり、正常脾臓Bリンパ球の 約10 %と比較して有意の低下がみられ、CD180陰性B細胞がアポトーシスによって除 去されていることが示唆された。さらに、CD180の発現変化とともにBリンパ球の表 面マーカーであるCD19、CD22、CD23分子について発現変化を比較観察することによっ て、CD180分子の放射線誘発アポトーシス抵抗性への作用機序を明らかにする予定で ある。, 第54回日本輸血学会総会}, title = {Bリンパ球の放射線抵抗性におけるCD180の発現性.}, year = {2006} }