@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061776, author = {田ノ岡, 宏 and 野田, 攸子 and 巽, 紘一 and 辻, 秀雄 and 落合, 孝広 and その他 and 田ノ岡 宏 and 野田 攸子 and 巽 紘一 and 辻 秀雄}, month = {Sep}, note = {放射線反復照射でマウス皮膚に高頻度で誘発させた腫瘍の1/3にはp53突然変異がみられる(大津山、田ノ岡、1994)。p53変異が腫瘍発生の初期過程に関与するならば、この変異を導入したマウスはより高頻度で発癌する筈である。またこのマウスでは発癌初期過程に生じる変異TP53蛋白のdominant negative作用が再現されていると想定される。さらにこの変異p53の発現が癌細胞異常増殖の原因とするならば、この発現をsiRNAを用いて阻止することにより増殖抑制が期待される。 〔方法〕放射線誘発癌で、p53exon6に9bpの欠失をもつものを選び、このcDNAを発現ベクターpCXN2につないだ(pTE50).pTE50をマウス胚に注入し、変異p53を発現したマウス(C57BL/6J)を得た。マウス皮下にメチルコラントレン0.02mg(0.1ml)を注入し発癌率を測定した。siRNAはpTE50プロモーター部シクエンスから選び、pTE50導入HEK293細胞でmRNAの発現を抑制するものを選んだ。siRNAはアテロコラーゲンと混和し、0.015mg(0.2ml)を腫瘍周辺に週2回反復、平均4回注入した。腫瘍が直径5mmになった時にsiRNA注入を開始し、以後の腫瘍の大きさを測定した。腫瘍消失後120日再発のないものを治癒の厳密な定義とし、一時的抑制と区別した。 〔結果〕5月末現在で、pTE50(+/-)マウスにおける腫瘍(繊維肉腫)の発生頻度は64%(32/52)、対照(-/-)マウスの41%(20/49)に比べて発癌率の増加を認めており(pless than 0.05)、約1/3が変異TP53の発現に由来するものと考えられた。siRNAの効果は、変異p53マウス自家腫瘍について17例中、完全治癒2、一時抑制2であった。野生型マウス腫瘍では4例すべて無効であった。移植腫瘍に対して14例中、完全治癒2、一時抑制3で、野生型腫瘍3例では無効であった。, 日本放射線影響学会 第49回大会}, title = {p53突然変異が発癌の原因となる証拠:変異p53導入マウスにおける化学発癌率の増加、およびsiRNAによる増殖抑制}, year = {2006} }