@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061768, author = {岡安, 隆一 and 野口, 実穂 and 岡安 隆一 and 野口 実穂}, month = {May}, note = {HSP90 阻害剤による放射線増感のメカニズム \n○岡安隆一、野口実穂 (放医研、宇宙放射線防護) \nHSP90 阻害剤はさまざまな癌細胞に特異的に働く薬品として知られてきており、その機構が癌細胞への高い親和性(正常細胞に比べて100倍以上)であることが示されてきた。また最近は窪田、Tofilonらにより、ある種の癌細胞でHSP90阻害剤による放射線増感が観測され、その機構が一部アポトーシスにも関連していることも示された。しかしながら放射線増感の原因として、アポトーシスの増大のみでは説明できかねる現象もあることから、当研究室では、他の増感機構の関与を考慮、検討した。 \nHSP90 阻害剤Geldanamycinの誘導体である17-AAG (17Allylamino- 17-demethoxy geldanamycin)をヒト肺癌細胞SQ5及びヒト前立腺がんの細胞DU145に投与,その後X線照射し、その増感効果、及びconstant field gel electrophoresis (CFGE) を用いDNA二重鎖切断(DNA double strand break (DSB))修復につき検討した。一部過去に発表されたように両細胞とも大きな放射線増感が見られ、同時にDSB修復阻害も、特にX線照射後数時間で観測された。また非相同末端結合(non-homologous end joining (NHEJ))に関係する蛋白DNA-PKcsのリン酸化抗体を使用した実験では、17-AAGを投与した細胞で照射後のリン酸化は起こるが、脱リン酸化過程が非効率であることが示された。これらのことから、17-AAGはDSB修復阻害、特にNHEJ阻害効果も有していることが明らかになった。これらの細胞を用いて17-AAG 、X線の競合作用によりアポトーシスの増大も起こることから、Hsp90阻害剤の放射線増感の機構は複数のファクターが関与していると推察できた。, 第12回癌治療増感研究会}, title = {HSP90 阻害剤による放射線増感のメカニズム}, year = {2006} }