@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061758, author = {須藤, 仁美 and 辻, 厚至 and 須尭, 綾 and 佐賀, 恒夫 and 原田, 良信 and 須藤 仁美 and 辻 厚至 and 須尭 綾 and 佐賀 恒夫 and 原田 良信}, month = {Sep}, note = {癌の放射線治療において、放射線が正常組織に与える重篤な影響は大きな問題となっている。放射線によっておこる様々な反応に関わる遺伝子の同定は、放射線治療をより効果的に行う上で重要である。  我々は、放射線を照射した32種類のヒト由来細胞株およびマウス3系統の発現解析から、200個の放射線感受性候補遺伝子を選択し、これら遺伝子をターゲットにしたRNAiライブラリーを作成した。これらのRNAiを96ウェルプレート上でHEK293にトランスフェクションし、X線照射後スルホローダミンBによる細胞増殖アッセイにより、ライブラリーのハイスループットスクリーニングを行った。この結果、12遺伝子を発現抑制した細胞で、統計的に有意に生存率が低下した。これらの遺伝子うち、3遺伝子は放射線感受性に関わることがすでに報告されているATM、ATR、CDKN1Aであったが、残りの9遺伝子については放射線との関連が報告されておらず、新規放射線感受性遺伝子であった。また、これら12遺伝子のうち8遺伝子は直接または間接的に細胞周期に関与していることが報告されていた。そこで、報告のない4遺伝子をRNAiで発現抑制したHEK293に放射線を照射し、細胞周期の解析をおこなったところ、あるひとつの遺伝子を抑制した細胞でG2/Mチェックポイントが働かなかった。このことから、この遺伝子が細胞周期の制御に関与している事が示唆された。  これらの結果より、このハイスループットスクリーニング法は、新規放射線感受性遺伝子の機能スクリーニングに応用できることが示された。また、今回の200個の放射線感受性候補遺伝子のスクリーニングにより同定された新規放射線感受性遺伝子は、放射線照射後の生体反応の分子メカニズムの研究に貢献し、放射線治療に有用な薬剤の開発などに発展していく事も期待される。, 日本放射線影響学会第49回札幌大会}, title = {RNAiによる放射線感受性遺伝子のハイスループットスクリーニング}, year = {2006} }