@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061744, author = {吉田, 聡 and 渡辺, 真澄 and 鈴木, 彰 and 吉田 聡 and 渡辺 真澄}, month = {Sep}, note = {チェルノブイリ事故で汚染された森林では、20年経った現在でも、生物中のCs-137は高濃度である。これは、有機物や微生物に富む表層土壌が放射性Csを長期間保持する上、森林内の生物的物質循環が放射性Csを生物に利用可能な形に保っているためである。チェルノブイリ周辺に多く植林されているマツは、ICRPが検討中のリファレンス生物の候補になっている。従って、内部被ばく線量評価のために、放射性Csのマツ体内分布を明らかにすることはもちろん、取り込まれた核種が体内で平衡に達しているかどうかを知ることが非常に重要である。演者らは、これまで放射性Csと関連安定元素の関係に注目し、チェルノブイリ周辺の森林では、マツ葉、下草、キノコ、及び土壌有機物層について、放射性Csと安定Csの間に森林ごとに高い相関があり、両者はよく混合していることを示した。しかし、樹木の木部、すなわち年輪における両者の平衡状態を検証した例はほとんどなく、現在見られる年輪中の放射性Csの分布が今後どの程度変化する可能性があるのかは不明である。そこで、本研究では、1998年7月にベラルーシ国内で採取したマツの地上部について、年輪を含めた部位別にCs-137と安定元素を分析した。  年輪中のCs-137は樹皮のすぐ内側の形成層で最も高い値を示し、木部になると急激に減少してほぼ一定値となった。最も生長が盛んな部位で線量が高くなる状態は、放射線の影響を評価する上で重要である。安定Csの年輪中の分布はCs-137と良く似ており、Cs-137/安定Cs比は年輪の年代によらずほぼ一定であった。この結果は、事故によってこの森林に沈着したCs-137が、1998年までの12年間に樹木内で安定セシウムと平衡になっている事を示している。樹木の他の部位や土壌との比較についても述べる。, 日本放射線影響学会第49回大会}, title = {チェルノブイリのマツ個体における放射性セシウム及び関連元素の分布}, year = {2006} }