@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061706, author = {石井, 洋子 and 辻, 秀雄 and 勝部, 孝則 and 鵜飼, 英樹 and 荻生, 俊昭 and 石井 洋子 and 辻 秀雄 and 勝部 孝則 and 鵜飼 英樹 and 荻生 俊昭}, month = {Sep}, note = {SCIDマウスに放射線を照射すると、胸腺で一時的にV(D)J組み換えが誘発される。SCIDマウスの胸腺リンパ腫(TL)発生の主要な経路はRAG依存性のV(D)J組み換え機構を利用したゲノムの再編成であると考えられていたが、我々は今回、SCIDマウスのTLの発生に主要ながん遺伝子として作用するNotch1遺伝子の欠失がV(D)J組み換えに依存しない誤りがち末端結合によることを見い出した。このことをRAG2欠損SCIDマウスにおいて確認したところ、TLが放射線によって誘発され、その発生頻度およびTLの表面マーカー解析結果がSCIDマウスと変わらない結果を得たので報告する。 [材料および方法]C.B-17 SCIDマウスとBalb/cA RAG2-/-マウスの交配によるF1 をC.B-17 SCIDマウスにもどし交配し、遺伝子タイピングによってRAG2-/-SCIDマウス、およびRAG2+/+SCID マウスを作出した。一群約50匹のそれぞれのマウスに8週令でX線2Gy(0.5Gy/min)を照射し、アイソラック内で飼育観察し、TL発生個体から腫瘍組織を摘出してFACS解析を行った。Balb/cA RAG2-/-マウスについては5週令から1週1回1.2GyのX線を全4回照射し、同様に解析した。 [結果および考察]照射後20週の時点でRAG2-/- SCIDマウス、RAG2+/+SCID マウス、Balb/cA RAG2-/-マウスのTL以外の原因による死亡はほとんどなく継続飼育中であって、TL発生率はいずれも24-36%である。発生したTLの表面マーカーはいずれもCD4, 8ダブルポジティブで、CD25+の腫瘍が多く、一部CD44+、一部CD117+のものが存在したが、すべてCD3とTCRβはネガティブであった。以上のことからSCIDマウスにおいてV(D)J 組み換え機構非依存性の放射線誘発TL発生機構が存在すると結論された。, 日本放射線影響学会第45回大会}, title = {RAG2欠損SCIDマウスにおける放射線誘発胸線リンパ腫の発生}, year = {2002} }