@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061705, author = {辻, 秀雄 and 石井, 洋子 and 勝部, 孝則 and 東, 智康 and 辻 秀雄 and 石井 洋子 and 勝部 孝則 and 東 智康}, month = {Nov}, note = {我々はこれまで胸腺リンパ腫においてがん遺伝子Notch1は不正V(D)J組換えや微小相同配列対合末端結合(MNHEJ)により変異し、V(D)J組換え不全のscidマウスでは主にMNHEJにより変異することを報告した。また、Rag2-/-scidマウスにおいても放射線誘発胸腺リンパ腫が高発することを報告した。これらの結果から、Rag2依存性および非依存性経路により胸腺リンパ腫は発生すると推定された。今回、Rag2-/-scidマウスにおける解析を終了し、上記の結論を確定した。 [材料および方法]C.B-17 Rag2-/-、scid、およびRag2-/-scidマウスに0.5〜2Gyの放射線を照射し、胸腺リンパ腫の発生頻度を求めた。サザンハイブリダイゼイションによりNotch1遺伝子の変異頻度を、変異部位の塩基配列から変異機構を決定した。胸腺DNAのPCRによりNotch1遺伝子5’欠失の自然誘発性を調べた。 [結果および考察]2Gy1回照射によりC.B-17マウスでは胸腺リンパ腫は誘発されず、Rag2-/-、scid、およびRag2-/-scidマウスでは高頻度(47〜75%)に誘発された。この結果はRag2非依存性の胸腺リンパ腫誘発経路の存在を示唆する。これら3系統では放射線誘発胸腺リンパ腫においてNotch1は高頻度(44〜68%)に変異した。Notch1の5’欠失は、C.B-17では不正V(D)J組換えにより、scidでは不正V(D)J組換えおよびMNHEJにより、Rag2-/-およびRag2-/-scidではMNHEJにより形成された。この結果は、Rag2依存性不正V(D)J組み換え、およびRag2非依存性MNHEJの2経路によりNotch1遺伝子の変異が誘発され、その変異を介して胸腺リンパ腫が誘発されることを示す。Rag2依存性不正V(D)J組換えによりNotch1遺伝子の5’欠失は自然発生する。, 第47回日本放射線影響学会大会}, title = {マウス胸腺リンパ腫はRag依存性不正V(D)J組換えとRag非依存性微小相同配列対合末端結合により発生する}, year = {2004} }