@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061424, author = {高見, 実智己 and 保田, 浩志 and 高見 実智己 and 保田 浩志}, month = {Jun}, note = {長期間にわたる宇宙放射線や紫外線による被ばくが航空機乗務員等の健康に与える影響を評価することを目的に、我々は既存の線量計に比べてさらに付加価値のある新たな線量計の開発を試みている。その一環として、紫外線の照射により直ちに着色し、その強度を誰もが簡便にリアルタイムに識別できるという付加価値を持った線量計の設計に着手している。酸化チタンに紫外線を照射すると、Ti3+が生成して青灰色を呈することが知られている。またこの呈色は、時間の経過とともに退色する。このような可逆的な呈色反応(フォトクロミズム)には、ラジカルの存在とそのエネルギー準位の遷移が関与していると考えられる。本研究では、合成した酸化チタンゲルにX線およびγ線を照射し、ESR特性を調べることでESR線量計への応用の可能性を検討した。また紫外線(UV)についても、同様にESR特性を調査した。 100GyのX線およびγ線で照射した試料、およびUVを1時間照射した試料における、照射直後のESRスペクトルをFig.1に示す。いずれの試料においても、ホールトラップに起因すると思われるg=2.007のピークと、Ti3+に帰属されるg=1.9467のピークが観測された。X線およびγ線で照射した試料ではピークAがメインピークとして観測されたのに対し、UVで照射した試料のメインピークはピークBであった。各試料について、室温におけるラジカルの安定性を調べた結果、X線およびγ線で照射した試料は、約1日で初期強度の80%の値までラジカルが減少し、その後一定値を示した。一方、UVで照射した試料では約1週間かけて、ゆっくりと初期強度の約20%の値までラジカルが減少した後、一定値を示した。各放射線に対するESR特性の違いを利用することにより、電離放射線と紫外線との識別が可能な線量計としての応用が期待される。, 日本保健物理学会第40回研究発表会}, title = {フォトクロミック酸化チタンゲルの放射線応答−ESR特性について}, year = {2006} }