@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061214, author = {冨田, 雅典 and 松本, 義久 and 青木, 瑞穂 and 矢野, 安重 and 酒井, 一夫 and 細井, 義夫 and 小松, 賢志 and 田内, 広 and 松本 義久 and 青木 瑞穂 and 矢野 安重 and 酒井 一夫 and 細井 義夫 and 田内 広}, month = {Nov}, note = {高LET重イオン線は、飛跡に沿って複数のDNA切断を伴う重篤なクラスターDNA損傷(CCD)を生じる。CCD内に生じたDNA2本鎖切断(DSB)は修復困難であり、X線などの低LET放射線に比べ、高い細胞致死効果をもたらす要因と考えられている。しかしながら、DSB修復タンパク質の応答について必ずしも明らかになっていない。  NBS1は、放射線高感受性のヒト遺伝性疾患であるナイミーヘン症候群の原因遺伝子産物であり、相同組換え修復(HR)によるDSB修復および細胞周期チェックポイントにおいて重要な役割を担っている。我々は、重イオン線によるCCDに対するNBS1タンパク質の応答を検討した。  NBS1は、X線照射後に速やかにフォーカスを形成し、その多くが解消されるが、重イオンを照射した場合、大きなフォーカスを形成し、一部は照射16時間後でも残存した。細胞接着面に対しほぼ水平に(細胞核を横切るように)重イオンを照射した結果、NBS1は飛跡に沿って直線状に局在した後、細胞核内を移動して、大きなフォーカスを形成することを見出した。また、NBS患者由来細胞では、X線照射後のChk2リン酸化の抑制、G2期チェックポイントの異常が観察されたが、NBS1 cDNAを導入したNBS細胞では、どちらも解消された。一方、重イオン線を照射した場合、NBS1 cDNAを導入したNBS細胞でも解消されなかった。さらに、NBS細胞は、NBS1 cDNAを導入したNBS細胞に比べ、X線に対して高感受性であったが、高LET重イオンに対して感受性の差はわずかとなった。  以上の結果から、高LET重イオン線によって生じる重篤なクラスターDNA損傷は、NBS1に速やかに認識されるものの、HRによる修復が困難であるため、NBS1が損傷部位に蓄積したままとなり、細胞分裂期への進行が抑制されることが示唆された。, 日本放射線影響学会第48回大会}, title = {高LET重イオン線によるDNA損傷に対するNBS1の応答}, year = {2005} }