@misc{oai:repo.qst.go.jp:00061105, author = {小久保, 年章 and 池田, 学 and 白石, 美代子 and 入谷, 理一郎 and 渡邊, 香里 and 松下, 悟 and 小久保 年章 and 池田 学 and 白石 美代子 and 入谷 理一郎 and 舘野 香里 and 松下 悟}, month = {Oct}, note = {【目的】 微生物汚染の有無を確認するために、モニター動物を検疫動物近くに配置し、ケージ交換時に検疫動物の汚物の一部をモニター動物の床敷の中に入れたり、飼育装置の排気をモニター動物と接触させることなどを行い、微生物汚染の検出感度を高める工夫がなされている。今回飼育ケージの蓋を改良して2区画に分割し、片側に微生物汚染動物を、もう片方に健常動物を配置して、汚染の広がりかたをみることで、改良した飼育ケージの有用性について検討した。 【材料と方法】微生物汚染源としてCilia-associated respiratory (CAR) bacillusを用いた。CAR bacillusはBALB/c-nu/+ マウスに対して高感受性であることから、SMR株2×100000個/20μl/匹を6週齢雌マウス16匹に経鼻接種した。感染マウス2匹に対し、健常マウス3匹の割合で2分割ケージにて飼育し、感染7、14、21、28、35、42、49、56日後に感染マウスおよび同居させたマウスの鼻腔、気管、肺からCAR bacillusが検出されるかについてPCR診断を行った。なお鼻腔のスワブ採取には滅菌したケント紙を用いた。また同時に呼吸器系の組織検査、CAR bacillusの血清抗体価をIFA法にて調べた。 【結果と総括】鼻腔に損傷を与えることなくスワブを採取する方法を検討し、その材料からCAR bacillus のPCR陽性結果が得られており、動物を屠殺することなく微生物検査が可能となった。菌接種マウスでは、7日目のPCR検査で陽性、14日目から病理組織検査で菌体を確認、抗体価の上昇も認められました。同居マウスでは、28日目からPCR検査陽性、病理組織検査でも28日目に菌体を確認した。抗体価の上昇は、PCR陽性から2週間遅れ、42日目からみられた。 検討したケージは、呼吸器系を介した接触感染の検出が可能であり、検疫用ケージとして有用であると考える。また生検材料しか得られない導入動物等に対して、口腔および鼻腔スワブのPCR検査が、呼吸器感染症の確認として有用であると考える。  ケント紙による鼻腔スワブの採取は、組織損傷が少ないので、導入動物ないしモニター動物から複数回の採材が可能であると思われる。, 第140回日本獣医学会学術集会}, title = {2分割用ケージ蓋を用いた検疫効果の有用性検討}, year = {2005} }