@misc{oai:repo.qst.go.jp:00060848, author = {今関, 等 and 濱野, 毅 and 石川, 剛弘 and 磯, 浩之 and 松本, 健一 and 安田, 仲宏 and 湯川, 雅枝 and 佐藤, 幸夫 and 古澤, 佳也 and 鈴木, 雅雄 and 今関 等 and 濱野 毅 and 石川 剛弘 and 松本 健一 and 安田 仲宏 and 湯川 雅枝 and 佐藤 幸夫 and 古澤 佳也 and 鈴木 雅雄}, month = {Dec}, note = {2003年3月、放医研のPIXE分析用加速器システム(PASTA PIXE analysis System and Tandem Accelerator)に導入したマイクロビーム細胞照射装置(SPICE Single Particle Eradiation for Cell)については、2002年PIXEシンポジウム等で計画を発表し、2003年同シンポジウム等でビームの評価方法を報告した。今回は、2004年4月以降の据付・調整作業の内容と現状報告、今後の課題を報告する。SPICEは、(1)ビームポートを堅い一体構造とし、4つのエアサスペンションで支え、外部からの振動を防ぐ構造とする。(2)照射方向は、飛程計算を容易とするため、下からの垂直照射とし、加速粒子は、 5.1MeVのアルファ及び3.4MeVのプロトンを使う。(3)ビームサイズ・照射位置精度を2ミクロン以下、細胞の処理速度を、1時間当たり2000細胞以上を可能とし、更にステージの停止位置再現性を0.1ミクロン以下にするため、ボイスコイル駆動の照射ステージを選択し、更にビームスポットスキャンニングも可能とする。(4)照射中の細胞をリアルタイムで観測できる細胞観測システムを開発目標とし、放医研内部の組織としてマイクロビーム細胞照射装置整備推進室を発足させ進めた。 2003年6月に、細胞照射位置で、約17μmを達成したが、その時点で明らかになった問題点を解決するため、(1)90°Mgと、3連Q-Mgの電源の制御回路を作り直し分解能を3桁向上させた。(2)照射位置でのビームの揺らぎを少なくするためTMP等の磁気シールドを徹底した、(3)SPICE装置各部のアースラインの見直した、(4)高速ビームシャッターの動作を安定化するなどを行ってきた。また2004年に設置から5年が経過した加速器本体のオーバーホールを行った機会に、ビームアライメントをやり直した。これらの改良と調整の結果、2004年12月に、細胞照射位置で、約3×4μmのビームサイズを達成できた。 大気取り出しビームでのビーム分解能の測定方法については、ビームエンドに顕微鏡やステージを取り付ける構造となるため、STIM用検出器の設置が困難と考え、STIM法に代わる手段として、ナイフエッジ構造物でビームサイズを測定する方法を開発した。現在、ビーム調整時の各測定方法は、次のように使い分けている。(1)ビーム調整初期段階では大気中に取り出したビームを蛍光体に照射し、顕微鏡観察しながら調整、(2)ビームを10μm以下に絞り込む際は、ナイフエッジ法による調整を行う。(3)照射ビームの質の確認或いは入射粒子数調整段階ではCR-39法で行う。 今後の課題は、(1)ビームラインアライメントの微調整、(2)μmオーダーでの測定法(ナイフエッジ法)の適応、(3)弱強度ビーム下でのビームプロファイル確認法の確立、(4)再現性が良くかつ安定した運転パラメータの熟成を行う予定である。安定的なマシンタイムの提供のためには、日常の運転で、このビーム調整の流れを確立することが大事であると考えている。, PF研究会「マイクロビーム細胞照射装置を用いた低線量放射線影響研究に関するワークショップ」}, title = {放医研のSPICE(マイクロビーム細胞照射装置)計画}, year = {2004} }