@misc{oai:repo.qst.go.jp:00060773, author = {保田, 浩志 and 藤高, 和信 and 保田 浩志 and 藤高 和信}, month = {Nov}, note = {「宇宙飛行が原因で健康を損ねた。」という事態を未然に防ぐには、必要な防護策を正確な科学的知見に基づいて確立し、それらを運用ルールに組み入れていく努力が必要である。それに先立ち重点的に取り組むべき課題として、長期の宇宙滞在に伴う宇宙放射線被ばくがもたらす健康影響の定量化がある。現在の放射線防護の体系に拠る評価では、国際宇宙ステーション(ISS)に半年滞在するとして0.1Sv、2年程度の火星ミッションでは1Sv程度被ばくすることになる。JAXAが現在提示している低軌道宇宙飛行士に対する放射線被ばくの制限値は、がんによる死亡率を3%高めるような被ばく線量レベルという根拠で与えられているが、数年にわたる宇宙滞在ではこの基準値を越えると予想される。ただし、こうした判断は、地上でこれまでに得られた知見に基づいており、今後宇宙飛行士の健康に関するデータの蓄積によって線量評価体系が大きく変わることも考えられる。特に、宇宙放射線に含まれる高LET粒子がもたらす致死がんのリスクや線量率効果には未だ大きな不確かさが在り、放射線以外の諸々の要因の相乗効果についても更なる調査研究が必要である。, 日本放射線影響学会第47回大会}, title = {宇宙環境の線量レベル}, year = {2004} }