@misc{oai:repo.qst.go.jp:00060757, author = {土居, 雅広 and その他 and 土居 雅広}, month = {Nov}, note = {放射性物質の環境中への放出の管理において、人を含めた環境生物全般について、影響を評価することが求められるようになってきた。人については、個体を対象とし、その健康影響(主として発がん等の確率的影響)について評価されてきた。これに対して、人以外の生物については、個体群又は群集としての持続可能性への影響の有無が、環境アセスメントとして評価の対象となる。  個体への影響については、影響評価実験により、さまざまな影響評価点(健全性、急性致死、検出可能な遺伝子損傷、繁殖成功度又は適応度)における線量効果関係を得ることができる。しかし、このような個体への影響が個体群、又は他の生物種個体群を含めた群集、さらに生息地環境を含めた生態系への影響にどのように関わるかについては、学術的な調査研究による事例の蓄積が不可欠であると共に、数理モデル解析による単純化、一般化が必要である。  本研究では、実験微生物生態系として水系の二者微生物(放射線感受性の高い分解者バクテリア、消費者原生動物)におけるバッチ培養における二者微生物個体群の動態を数理モデルにより再現し、個体ベース計算機シミュレータとして計算機上に仮想生態系を構成した。この仮想生態系では、環境栄養基質を分解者バクテリアが主に利用し、分解者バクテリアを消費者原生動物が捕食する食物連鎖によって維持されており、その捕食・被捕食関係をロトカ・ボルテラ方程式により記述した。  放射線の連続照射を模擬するため、分解者バクテリアの増殖速度、急性致死率等の生理学的なパラメータを、放射線量率に応じて変化させ、捕食者である原生動物の個体群集団の個体群動態に与える効果を調べた。その結果、平衡状態では、放射線感受性の高い被食者の個体数は、むしろ変化せず、これを生命線とする捕食者の個体数(環境収容力)が間接的な影響を受けて減少することが示された。, 日本放射線影響学会大会第47回長崎大会}, title = {放射線の個体影響から群集影響を推定する捕食・被捕食関係に関する数理解析}, year = {2004} }