@misc{oai:repo.qst.go.jp:00060712, author = {武田, 洋 and 府馬, 正一 and 石井, 伸昌 and 柳澤, 啓 and 宮本, 霧子 and 武田 洋 and 府馬 正一 and 石井 伸昌 and 柳澤 啓 and 宮本 霧子}, month = {Nov}, note = {放射線による環境・生態系影響研究として、我々は個体群や群集レベルでの実験的解析が可能な微生物および微小生物を用いて、放射線による影響や放射線への応答を調べている。多種微生物の共存系であるマイクロコズムを用いた実験では、生物種間の相互作用による間接効果も含めた群集レベルでの影響を評価できることなどを明らかにしてきた。これらの実験では、主に微生物の個体数変化を指標にして放射線影響を調べているが、この影響は50Gy以上の線量を与えた場合に見られた。マイクロコズムを用いたこの実験は、重金属など一般的な環境有害因子との比較影響評価や微生物生態系での放射線影響の発現機構を解析することを主たる目的としているが、放射線の環境被ばく量としては非現実的に高い線量での影響発現を示した。この結果は、微生物の特性である放射線に対する高い抵抗性を示すものと言えるが、一方で微生物は自然のバックグラウンド線量を多少越えるレベルで細胞増殖率を増加させるという性質があり、放射線による刺激効果として報告されている。放射線の環境影響を微生物の個体数変化を指標として評価する場合、このような放射線の刺激効果は影響評価への変動要因となる。特に、影響の有無を判定する場合のしきい線量域での線量-効果関係の解析を困難にする可能性がある。IAEAは環境防護のための水生生物へのしきい線量率を10mGy/日と提唱しているが、このような極低線量域の放射線による刺激効果を含めた微生物の応答解析は、提唱されているしきい値への科学的根拠を与えるための重要な情報になると考える。このような観点から我々は、極低線量放射線に対する微生物の応答として、まずは刺激効果の実態を解明するための予備的実験を開始している。今回は、ユーグレナやミドリゾウリムシ等の微生物に約0.5mGy/日の線量率でγ線照射した結果について報告し、この種の研究の意義について議論したい。, 日本放射線影響学会第47回大会}, title = {放射線環境影響研究としての極低線量域放射線に対する微生物の応答解析}, year = {2004} }