@misc{oai:repo.qst.go.jp:00060621, author = {竹下, 啓蔵 and 藤井, 香織 and 小澤, 俊彦 and 竹下 啓蔵 and 藤井 香織 and 小澤 俊彦}, month = {Oct}, note = {抗酸化剤の生体内におけるラジカル消去効果は抗酸化剤の体内動態や代謝に影響されると考えられ、in vitroにおけるラジカル消去活性をそのままin vivoに外挿することはできない。そのため生体内における抗酸化剤のラジカル消去効果はin vivoで調べる必要がある。我々はこれまでにMasonらの用いたジメチルスルフォキシド(DMSO)とPBNによる2段階スピントラップを応用してX線照射で生体内に生じるOHラジカルを測定できることを示した(Takeshita et al. Free Radic. Biol. Med., 2004)。これはOHラジカルをin vivoでDMSOと反応させ、生じたメチルラジカルをPBNでスピントラップし、胆汁中に排泄されるPBNラジカル付加体をESRにより測定する方法である。本研究ではこの方法を生体内における抗酸化剤の評価に用い、その有効性について調べた。  ラットに麻酔下PBNのDMSO溶液を腹腔内投与してキレート剤溶液を入れた試験管に胆汁を集め、この状態で肝部位にX線を照射した。水溶性抗酸化剤は生理食塩水溶液として、また脂溶性の抗酸化剤はPBNのDMSO溶液に溶解して腹腔内投与した。X線照射中に集めた胆汁中のラジカル付加体の6本線のESRシグナル強度からX線照射前に集めた胆汁のシグナル強度を差し引きX線照射依存的なシグナルの強度とし、この値に及ぼす抗酸化剤の影響を調べた。メチルガレート、エダラボン、システアミンの投与はいずれも胆汁中のX線依存的シグナルを減少させた。これら抗酸化剤はいずれもin vitroではOHラジカルを消去することが報告されているが、ここでは本方法の中間体として生成するメチルラジカルあるいは最終的に生じるPBNラジカル付加体を消去しないことを確認する必要がある。PBNラジカル付加体を含む胆汁に抗酸化剤を添加したところ、メチルガレートとエダラボンはシグナルに影響しなかったのに対し、システアミンではシグナルを減少させた。このシグナル減少は鉄及び銅のキレート剤存在下では起こらなかった。メチルラジカルへの影響を、PBNのDMSO溶液をin vitroでX線照射したときに生じるPBNのメチルラジカル付加体のESRシグナルを指標に調べたところ、メチルガレートとエダラボンの影響は見られなかったのに対し、システアミンはこのシグナルを減少させた。これらのことから、我々の用いた抗酸化剤評価方法はガレート類やエダラボンでは有効であるのに対し、チオールタイプの抗酸化剤には向かないことがわかった。, 日本過酸化脂質・フリーラジカル学会 第28回大会}, title = {In vivoスピントラップ-ex vivo ESR検出法を用いた抗酸化剤のin vivo評価の有効性について}, year = {2004} }