@misc{oai:repo.qst.go.jp:00060579, author = {鈴木, 雅雄 and ツォウ, ホンイン and ヘイ, トム and 鶴岡, 千鶴 and 藤高, 和信 and 鈴木 雅雄 and 鶴岡 千鶴 and 藤高 和信}, month = {Oct}, note = {【目的】直接放射線のヒットを受けた細胞の近傍にある直接ヒットを受けていない細胞に生物影響応答が生じるとするバイスタンダー効果が、粒子線マイクロビーム等を用いた研究から報告されている。本報告は、粒子放射線を低密度で被曝する可能性のある宇宙空間での放射線生物影響を明らかにする一環として、粒子線誘発バイスタンダー効果の発生メカニズムを探る目的で行った、ヘリウムイオンを照射された細胞より細胞培養液を介して伝達される因子が、直接照射を受けていない細胞にクロマチン切断を誘発するか否かを調べた実験結果である。 【実験方法】アルミ製のリングの上下の面を薄いフィルムで密閉し、内部をメディウムで満たすと同時に上内面のみあるいは上下両内面に細胞を培養し、下面からヘリウムイオンを照射した。ヘリウムイオンのエネルギーが小さいため、上内面にのみ細胞を培養した容器ではメディウムのみが照射され、上下両内面に細胞を培養した容器では下内面の細胞のみが照射され、決して上内面の細胞には直接ヘリウムイオンが照射されない条件下で、上内面の細胞のクロマチン切断を調べた。 【結果】得られた結果は、以下のようにまとめられる。 (1)下面細胞照射はメディウム照射に対して照射後48時間に掛けて有意に高くクロマチン切断が誘発された。 (2)下面細胞照射で照射後直ちにメディウム交換し、一方は下面細胞もメディウムに浸るように満たし、もう一方は下面細胞が浸らない様にすると、前者でのみクロマチン切断が誘発された。 (3)下面細胞照射及びメディウム照射で照射24時間後にメディウムを新しい細胞を培養した別のフラスコに移した場合、下面細胞照射のメディウムでのみクロマチン切断が誘発された。 以上の結果は、ヘリウムイオンを照射された細胞からクロマチン切断を誘発する何等かの因子が少なくとも48時間に渡り湧出されている事を示唆するものである。, 日本宇宙生物科学会第18回大会}, title = {ヘリウムイオンを照射された細胞/メディウムを介したバイスタンダー効果}, year = {2004} }