@misc{oai:repo.qst.go.jp:00060362, author = {石井, 伸昌 and 松井, 一彰 and 武田, 洋 and 府馬, 正一 and 宮本, 霧子 and 柳澤, 啓 and 川端, 善一郎 and 石井 伸昌 and 武田 洋 and 府馬 正一 and 宮本 霧子 and 柳澤 啓}, month = {Nov}, note = {【目的】 細菌の形質転換は,室内実験における実験手法の一つとしてよく知られている.室内に限らず,自然水圏においても細菌が人為的処理なしに形質転換している可能性が,近年の研究から示唆されている.細菌が形質転換するためには,まず細胞外の遺伝子を細胞内に取り込まなければならない.単独細菌による細胞外遺伝子の受容能力に関する研究は非常に進んでいる.ところが,微生物ループを通じて細菌と密接に関係している原生生物が,細菌の細胞外遺伝子受容能力に対してどのような影響を与えるのかについては知られていない.そこで本研究は,細菌の細胞外遺伝子受容 能力に対する原生生物の効果を明らかにすることを目的とした. 【方法】 モデル微生物として細菌 E.coli DH5α,鞭毛藻類 Euglena gracilis Z,繊毛虫 Tetrahymena thermophila Bを用いた.これら三種類全ての微生物を含む培養系,およびそのサブシステムとしてE.coli単独培養,E.coliとT.thermophila,あるいはE.gracilisとの二種培養を作成し,25℃で25日間培養を行った.これらの培養から経時的にサンプリングを行い,サンプリングした溶液にプラスミド pEGFPを添加した.プラスミド添加2時間後,アンピシリンを含む形質転換細胞選択培地でコロニーを形成させた.形成されたコロニーの内,GFP発現コロニーを形質転換細胞として 計数した. 【結果と考察】 実験結果は以下の3点にまとめられる. 1)T.thermophilaを含む培養では,培養2日以降,形質転換細胞は得られなかった. 2)E.gracilisはE.coliが細胞外遺伝子の受容能力を維持できる期間を短縮した. 3)E.gracilisは,培養2日目以降,形質転換細胞数を抑制した.  これらの結果は,E.coliの細胞外遺伝子受容能力がE.gracilisやT.thermophilaなどの原生生物が存在することにより抑制されることを示唆している.E.gracilisとE.coli間には,T.thermophilaとE.coli間で見られる捕食-被食関係のような直接的な関係は無い.従って,E.gracilis細胞から分泌された物質が,E.coliの細胞外遺伝子受容能力を抑制したと考えられた., 日本微生物生態学会第16回大会}, title = {原生生物によるEscherichia Coli の細胞外遺伝子受容能力の抑制}, year = {2001} }