@misc{oai:repo.qst.go.jp:00060360, author = {内堀, 幸夫 and 藤高, 和信 and 野島, 久美恵 and 北村, 尚 and 高田, 真志 and 安田, 仲宏 and 岡野, 眞治 and 内堀 幸夫 and 藤高 和信 and 野島 久美恵 and 北村 尚 and 高田 真志 and 安田 仲宏 and 岡野 眞治}, month = {Apr}, note = {航空機環境における放射線線量については、社会的な関心が高まっているが、その線量の突然の増大をもたらすものとして、太陽フレア現象がある。2003年10月および11月に非常に大きな太陽フレア現象が連続して発生した。それに伴い、陽子が加速され、地球近傍を周回する人工衛星GOESにおいて高エネルギー陽子の増加が観測された。この時、航空機環境においても宇宙放射線による線量が増加していることが予測されたので、急遽、商用フライトの航空機に搭乗し、放射線線量測定を実施した。この時、使用した検出器は、シリコンポータブル検出器、ポケット線量計、NaIシンチレーション検出器、CsIシンチレーション検出器などである。 測定できたデータの中には、太陽フレア直後のデータが含まれているにもかかわらず、線量の急激な増加は見られなかった。これらのデータと地上の中性子モニターにおける宇宙線強度変化との比較、あるいは、コンピュータコードとの比較を行ったので、その結果を報告する。中性子モニターによる宇宙線の増減と航空機環境における放射線線量の変化は定性的に一致しているように見える。 今回の一連の太陽フレアのうち、11月4日(世界時)発生したX28の太陽フレアは観測史上最大のフレアであったが、太陽表面の発生位置が西没近くであったためか、地球への宇宙線(陽子)の到来が少なかった。今後、太陽はさらに静穏期に向かうが、まだまだ、太陽フレアによる放射線線量の監視を怠ることはできない。 今後、航空機環境放射線線量を正確に見積もるためには、さらに航空機環境における放射線線量データを蓄積し、コンピュータコードによる計算結果を評価し、飛行ルートの入力による被ばく線量の推定(ルートドーズ)の信頼性を高める必要がある。特に、中性子による総線量への寄与は無視できず、高エネルギーの中性子のスペクトラムまでを正確に測定できる系を構築する必要がある。また、常時測定器を航空機に搭載し、太陽フレア時における線量の増減を監視することも計画している。, 第38回研究発表会}, title = {2003年10−11月の太陽フレア時の航空機内線量測定結果}, year = {2004} }