@misc{oai:repo.qst.go.jp:00060234, author = {野島, 久美恵 and 野島 久美恵}, month = {Nov}, note = {Eric J. Hallの教科書によると生物効果比(RBE)は以下のように定義されている。 \nある放射線(r)を250kVX線と比較した時のRBEは、250kVX線と放射線(r)とが同じ生物効果を生じるのに必要な線量をD250,Dr,とすると、その比D250/ Drによって表される。 \n HIMACで求めた最初のRBEは重粒子線治療の先駆けとして安藤らがマウス皮膚反応で求めた290MeV/u炭素線6cmSOBPの2.8という値である。 重粒子共同利用研究は、これまで重粒子線治療の基礎研究として炭素線のRBEを求める事を目的とする研究課題が全体の約半数を占めていた。マウス・ラットなどの動物を使った全身応答(致死、発がん)や正常組織障害(皮膚、腸管、神経系、肝臓、膵臓)、マウスに腫瘍を移植し腫瘍の増殖遅延によるRBE、細胞ではヒトやマウス由来の正常細胞や腫瘍細胞の生存率から求めたRBEが多数報告されている。重粒子共同利用研究での炭素線のRBEの研究は2つに大別される。本ワークショップでは、炭素線のRBEとしてmono energyのビームを使って行った実験、6cmSOBPビームを使って行った実験から平成14年度までの報告書をもとに組織や細胞別に分類を行い研究の目的別に以下のようにまとめて紹介する。 1, 炭素線290MeV/u mono energyのビームのRBE 細胞の研究:放射線感受性の違う細胞でのLET-RBEの関係       (腫瘍の種類、p53など) 2, 炭素線290MeV/u 6cmSOBPビームのRBE(炭素線治療へのアプローチ) 細胞の研究:治療のターゲットとなる腫瘍細胞のRBE、 動物を使った研究:移植腫瘍あるいは腫瘍の周りの正常組織のRBE \nRBEの測定は放射線の効果を定量的に計りうる実験系であることが大前提にあるが、X線と高LETの放射線では生存曲線の型が違うためRBEを求めるときには生物障害のどのレベルを基準に用いるかによって異なることに注意しなければならない。また、共同利用実験サポートの立場から放医研HIMAC炭素線におけるLET-RBEの研究についてのこれまでにおきた問題点も紹介する。, 重粒子共同利用生物班ワークショップ}, title = {炭素線のRBE}, year = {2003} }