@misc{oai:repo.qst.go.jp:00060096, author = {久保, ゑい子 and 武藤, 正弘 and 金成, 安慶 and 栗原, 孝行 and 藤森, 亮 and 巽, 紘一 and 久保 ゑい子 and 武藤 正弘 and 金成 安慶 and 栗原 孝行 and 藤森 亮 and 巽 紘一}, month = {Sep}, note = {先ず、放射線誘発マウス胸腺リンパ腫細胞をラットに免疫して、増殖胸腺皮質細胞の核と強く反応するモノクローナル抗体を得た。抗原である新規核タンパク質は後に分子量が95kDaであることからNP95と名付けられたが、正常マウス胸腺細胞ではS期にのみ存在し、一方、調べた限りの胸腺リンパ腫細胞株では、全周期を通して増加していた。NP95のN末を含む3.5kbのcDNAクローンが分離出来た結果、cyclin A/E-Cdk2リン酸化部位、 Ring Finger Domain、Rb結合モチーフ、ユビキチン様領域等が見出され、ホモロジー検索の結果、新規遺伝子であることが明らかになった。また共焦点顕微鏡を用いる解析から、細胞核内ではDNA修復・複製に重要な働きを担うPCNAとNP95がS中期まで共局在することも判明した。NP95の細胞内機能を知る目的で、ターゲッティングベクターをマウスES細胞E14に組み込み、遺伝子欠損細胞株を複数作出した。これらのNp95-/-ES細胞はコロニー形成能を指標とする生存率解析から電離放射線、紫外線、アルキル化剤MMSおよびMNNGに対して高感受性であった。さらにNp95-/-細胞はDNA複製進行を阻害するHydroxyureaに対しても高感受性を示した。これらのDNA損傷および複製進行阻止に対するNp95-/-細胞の高感受性は全長cDNAトランスフェクションにより減弱し、得られた複数の細胞クローンにおいてほぼNp95+/+ E14細胞と同程度にまで抵抗性が再建された。 以上、様々な型のDNA損傷、およびDNA複製点(Yフォーク)の瓦解、各々に対するES細胞の抵抗性をNP95が共通して賦与していることが明らかとなり、NP95の生理的細胞機能の少なくとも一つが修復、細胞周期進行制御のいずれか、あるいは両方に関わる何らかの共通段階の機能発現に関与しているものと想定された。, 日本放射線影響学会第45回大会}, title = {マウスES細胞NP95タンパク質によるDNA損傷抵抗性の賦与}, year = {2002} }