@misc{oai:repo.qst.go.jp:00060070, author = {加藤, 博敏 and 辻井, 博彦 and 大藤, 正雄 and 加藤 博敏 and 辻井 博彦 and 大藤 正雄}, month = {Oct}, note = {【目的】超音波を中心とした画像診断と腫瘍マーカー値による血管侵襲の精密診断を試み、血管侵襲を伴うStageIII,IVA症例の治療成績を求め、本診断法の妥当性と重粒子線治療の有用性を検討する。【方法】重粒子線治療を行った経過観察期間1年以上の肝細胞癌123例のうち病変が同一治療体積内に限局し、画像診断によりStageIIIおよびIVAと診断された51例、3例の計54例を対象とした。画像診断は、dynamic CT横断像、dynamic MRI矢状断像、2Dおよび3D超音波画像により行い、血管侵襲無を0、有を1とした。腫瘍マーカーはAFPとPIVKAIIを用い、正常範囲内、200以内、200から1000以内、超1000の4グループに分類した。AFP,PIVKAII共に正常範囲内を0、少なくとも1つに200以内の上昇有を1、200から1000以内の上昇有を2、1000をこえる上昇有を3とした。画像診断と腫瘍マーカーの組み合わせから、(0,0もしくは1)(1,1)を血管侵襲無、(1,2)を侵襲疑、(1,3)を侵襲有とした。(1,0)(0,2または3)は判定不能とし、当該症例を解析から除外した。血管侵襲有、疑、無の3グループの原病累積生存率を比較して診断法の妥当性を検討し、それぞれの粗累積生存率を肝切除の成績(第15回全国原発性肝癌追跡調査報告)と比較して重粒子線治療の有用性を検討した。【成績】血管侵襲有20例、疑6例、無19例、判定不能(除外)9例だった。各グループの1年、2年、3年原病累積生存率は、血管侵襲有が100,100,50%、疑が100,100,67%、無が100,88,74%で、3群間に有意差が認められた(p=0.0305)。3年原病累積生存率は血管侵襲の程度に一致した。本診断法が妥当であると仮定すると、画像診断の感度は66%(25/38)、特異度は100%(7/7)、正診率は71%(32/45)だった。粗累積生存率、血管侵襲有が84,55,47%、疑が86,86,43%、無が100,88,68%だった(p=0.0414)。肝切除の成績は、Vp0が91,83,74%、Vp1が77,62,52%、Vp2が57,43,36%だった。【結論】超音波を中心とした画像診断と腫瘍マーカー値による血管侵襲の診断法を試行し、血管侵襲の程度に応じた累積生存率を得ることが出来た。また、本研究の57%(26/46)が他治療後の再発例だったことを考慮すると、重粒子線治療により血管侵襲を伴った症例に対しても肝切除に匹敵する治療成績を得られる可能性が明らかとなった。, 第11回日本消化器関連学会週間}, title = {血管侵襲を伴うStageIIIおよびIVA症例に対する重粒子線治療―2Dおよび3D超音波検査と腫瘍マーカー値による微小血管侵襲の診断と治療成績―}, year = {2003} }