@misc{oai:repo.qst.go.jp:00060007, author = {多田, 弘子 and 高梨, 潤一 and 池平, 博夫 and 吉留, 英二 and 棚田, 修二 and 高梨 潤一 and 池平 博夫 and 吉留 英二 and 棚田 修二}, month = {Sep}, note = {[はじめに]インフルエンザ脳炎・脳症は、日本の小児に多発する予後不良(致死率30%)な脳炎・脳症である。その病態・治療は未だ確立されていないが、ステロイドパルス療法棟が推奨されている。今回我々は脳梁膨大部の可逆性病変を有し、臨床的にも軽症なインフルエンザ脳炎・脳症の1例を経験した。ADC,Proton MRS所見から、その病態を推測したので報告する。 [症例]11歳男児。3日間の発熱、上気道症状に引き続き4病日に左顔面不全麻痺、右片側不全麻痺を認め入院となった。迅速抗原検査にてインフルエンザBによるインフルエンザ脳炎・脳症と診断された。同日よりオセタミヴィル内服開始し、臨床所見は翌5病日には急速に回復した。MRI(5病日)では、脳梁膨大部中央ならびに中心構内側白質にFLAIRにで高信号の対称性病変を認め、病変のADCは著明に低下(ADC of the central splenium=0.325x10^-3^mm^2^/s)していた。10病日のMRIでは、上記病変は消失し、ADCも正常化(0.776x10^-3^mm^2^/s)していた。MRI上信号異常は消失していたものの、白質のProton MRS (PROBE PRESS, 5000/30, LCModelにて定量化)では、choline(Cho, 1.5mM[normal 1.2 +/-0.1mM])上昇(NAA, Cr 正常)を認めた。2ヶ月後のMRSでは、Cho(1.15mM)は正常化していた。 [考案]ADC,MRS所見より、病態としてcytotoxic edemaよりintramyelinic edemaの関与が疑われた。近年、脳梁膨大部の低ADC可逆性病変を有するインフルエンザ以外の軽症脳炎・脳症の報告が散見される。これらに対しては、ステロイドを含めた積極的な治療は不要な可能性がある。, 第31回日本磁気共鳴医学会大会}, title = {脳梁膨大部の可逆性病変を有するインフルエンザ脳炎・脳症の1例:ADC,MRSによる病態の推定}, year = {2003} }