@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059927, author = {田中, 陽子 and 吉留, 英二 and 池平, 博夫 and 松田, 豪 and 田中 陽子 and 吉留 英二 and 池平 博夫}, month = {Sep}, note = {(目的)Voxel内の脳実質とCSFの信号成分を、T2値のちがい(脳実質80ms CSF500ms)を利用して分離し、voxel内でCSFが占める割合から代謝物質の量を補正すること1),2)を試みた。 (方法)測定にはSigna LX 1.5T(GE)を用いた。測定対象は25歳から43歳までの健康な男女15人(男7人、女8人)で、8ml のvoxelを左前頭葉の白質内に置いた。MRS測定に際しては、まず水抑制をしないPRESS法を用いてvoxel内の水信号を測定した。この時用いたTRは3000ms、TEは30msから800msまでの8とおりの値である。MRS測定は同じvoxelに対し TR3000ms、TE30msで行なった。脳実質とCSFの成分比や各T2値は水スペクトルの絶対値を積分した値を用いて計算した。ここで、信号強度の計算にはIDL(Research Systems, Inc.)、成分比とT2値の推定にはMathematica (Wolfram Research)を用いた。また、MRS信号の解析にはLCModelを用い、50mMのNAA標準 phantomから得られたMRS信号を参照して絶対定量値化した。 (結果)水の信号はDouble exponential curveによく合い、脳実質とCSFの信号成分比、脳実質とCSFの各T2値を計算できた。MRS信号のNAAの値を脳実質とCSFの信号成分比から補正したが、CSFの割合はいずれも数%と少なく、顕著な改善効果は見られなかった。 (結論)水の信号を用いてCSFのvoxelに占める質量比を計算することができた。しかし、voxel内に占めるCSF成分を補正してNAAの測定濃度を安定化させるという効果は得られなかった。今後は、測定したMRSデータの信頼性をチェックし、以後の処理に使うかどうかを判断する客観的な基準として本手法を使っていく予定である。 1) T.Ernst, R.Kreis and B.D.Ross: JMR B 102, 1-8 (1993), 第31回日本磁気共鳴医学会大会}, title = {T2値の違いを利用した脳実質とCSFの分離}, year = {2003} }